さいたま市の一部地域では一時間あたりの雨量が観測史上最大を記録した本日、見沼田んぼ将来ビジョン特別委員会では豪雨に負けることなく視察を実施しました。
市では「これまでの10年、これからの100年」を謳っていますが、まさに見沼田んぼの100年先を真剣に考える特別委員会のメンバーとして実り多き視察となりました。
簡単な報告ですがお伝えさせていただきます。

視察のコースは、①芝川第1調整池 ②見沼自然公園 ③上尾瓦葺の伏越 ④見沼グリーンセンター ⑤合併記念公園 ⑥南部浄化センター(みぬま見聞館) ⑦三浦運動公園

≪芝川第1調整池≫
芝川に沿って右岸と左岸に調整池が計画されており、S54年より生態系を保持するためにゆっくりと時間をかけて工事が進められてきた結果、現在ではキジやカワセミなどの希少貴種の動植物などが生息しているとのことでした。

(ポンプ施設と管理棟)

広さは92haで東京ドームの20倍の広さに相当し、洪水のときの調節容量は284万㎥で東京ドーム2.3杯分です。平成18年12月26日~27日の大雨の時には左岸に洪水をためたことによって、芝川の水位が1mも下がったそうです。

(芝川第1調整池ジオラマ)

市民の生命と財産を守る施設として、自然との調和を図りながら一日も早い完成を待ちたいものです。

≪見沼自然公園≫

豪雨のためゆっくりと散策できませんでした。

≪上尾瓦葺の伏越≫
見沼代用水は、享保13(1728)年に開削された農業用水です。
この用水路の総延長は84Kmで、途中に他の川との交差があります。

(サイフォン方式で芝川の下を通している)
写真では分かりずらいがしたから用水が湧き出している。


(ここから西縁と東縁に分かれている)

このようなところでは、川に下を潜る「伏越」や川の上を樋で渡す「掛樋」によって水を通しました。
瓦葺掛樋は、綾瀬川を木製の大きな樋で渡したもので、その後明治41年にレンガと鉄による丈夫な樋うに改造されました。
現在の用水は、川の下を潜る方法に変わっていますが、昔、掛樋の一部として使用していたレンガ製翼壁などが、今も残っています。

続く・・・。