さいたま市議会 保健福祉委員会
1.待機児童解消について
(1)H26年度における認可保育園の応募状況と入所不承諾見込み数について
(2)待機児童ゼロに向けた本市の具体的な来年度以降の取り組みについて
(3)子育て期における女性の労働力率と入所不承諾数とのミスマッチについて


○神坂達成委員 公明党の神坂でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
 昨年来、待機児童の問題に関して、さいたま市では大変な問題になっております。今回一般質問では守谷委員、またこの後にも冨田委員も質問も控えているのかなと思いますので、端的にまず、(1)と(2)につきましては、一括でお聞きをしたいと考えています。
 まず、平成26年度、認可保育園の応募状況と入所不承諾数の見込み数、わかりましたら教えてください。
 そして(2)番。待機児童ゼロに向けた本市の具体的な来年度以降の取り組みについてということで、さいたま市としても、4年後に向けて、待機児童をゼロにしていくという中で、実際にどういった計画で、フローで進んでいくのか。これをちょっとお聞かせ願いたいと思います。
○保育部長 神坂委員の御質問の1、待機児童解消について、(1)平成26年度における認可保育所の応募状況と入所不承諾者見込み数についてお答えをいたします。
 平成26年度における認可保育所の応募状況と入所承諾者数見込みについてでございますが、平成26年4月の新規入所申し込み書類の配布及び受付につきましては、10月25日から11月6日までを1次申し込み期間とし、実施したところでございます。
 なお、1次申し込みに関しましては、今後出産を予定しており、4月から保育所入所を希望される方、本市へ来年3月末までに転入を予定されている方、現在、認可保育所に在籍し、転園を希望されている方、一定の入所条件に該当する方の申し込みについては、12月の末までを受付期間としております。このため、平成26年1月中旬に実施する1次入所選考の対象となった人数をもって、入所申込者数としておることから、現時点において申込者数は確定していないという状況となっております。
 また、入所不承諾者数の見込み数についてですが、4月入所選考に関しては、3次選考までを実施を予定しており、それぞれの選考結果は、1次選考については2月初旬、2次選考については3月初旬、3次選考については3月下旬に入所承諾または入所承諾の通知を発送いたします。これは、各選考結果において入所承諾者とした児童が市外転出や入所承諾の事態などで生じた新たな入所可能枠に対し、入所不承諾となった児童から1人でも多く入所の御案内ができますよう、入所選考回数をきめ細かく設定したものでございます。このため、不承諾者数の見込みをお示しできるのは、最終の3次選考の結果の精査が終える3月下旬ごろになるものと考えております。
 続きまして、(2)待機児童ゼロに向けた本市の具体的な来年度以降の取り組みについてお答えをいたします。
 本市では、待機児童対策として、これまで民間法人による認可保育所の整備とともに、ナーサリールームや家庭保育室の認定、幼稚園における預かり保育の拡充などの多様な保育事業を実施してまいりました。しかしながら、保育需要の増加に受け入れ額が追いつかず、待機児童の解消には至っておりません。
 このような状況のもと、来年4月に、国から示された待機児童解消加速化プランに基づく、主に株式による新設整備を想定した賃貸物件による保育所整備の促進などの保育所整備により、待機児童の解消に向けた取り組みを加速すべく、現在策定中の幸せ倍増プラン2013において、今後4年間で認可保育所の定員を3,600人ふやす整備計画を立てております。具体的には、平成26年4月に670人、平成27年4月に810人、平成28年4月に1,060人、平成29年4月に1,060人の定員増を図るものです。そのほか、幼稚園における預かり保育、ナーサリールーム、家庭保育室や今後実施予定の小規模保育等のハード面の整備のほか、12月から全区に配置しました保育コンシェルジュによる保育を必要としている人に対する保育サービスに関する情報提供や、保育所等への入所に関する相談などのソフト面の施策を組み合わせることで、平成29年4月までに待機児童ゼロを目指しております。
○神坂達成委員 続きまして、(3)子育て期における女性の労働力率と入所不承諾数とのミスマッチについてお伺いをしたいと思います。
 昨年度は入所不承諾数はさいたま市では1,869人でございました。市の待機児童の発表は117人。その中で464人の人が休職中であったという状況があると思います。今回、ソウシンの内容も示されておりますけれども、この子育て期における女性の労働力率というのは、さいたま市が非常に低い。埼玉県、政令市の中でも低いということが言われておりますけれども、これというのは非常に因果関係があると私は考えています。働きたいけれども子どもを預けられないと。預かってもらえなければ、実際には仕事を探せないのだといった状況の中で、ミスマッチが起きているだろうと考えております。ここについて、市として明確な施策というものが私は必要であると考えておりますけれども、これについて見解をお伺いしたいと思います。
○保育部長 御質問の(3)子育て期における女性の労働力率と入所不承諾者数とのミスマッチについてお答えをいたします。
 近年の女性の社会進出の増加を背景とした、保育に対する需要の高まりを受け、これまでも認可保育所への入所申込者数は増加傾向にあり、入所不承諾者数も依然として多い状況にあることから、社会に出て働きたいという意思がありながら、子どもを預けることができないという方も多くいらっしゃるのではないかと認識をしております。
 また、本市の女性の労働力率、いわゆる女性のM字カーブという形で示される子育て期における女性の労働力率の割合が全国平均よりも低いことにつきましては、本市において、御家庭で子育てをされている保護者の方の割合が多いということを示している一方で、働きながら安心して子育てができる環境の整備になお一層取り組む必要があるものと認識はしております。
 このような状況を踏まえ、先ほども申し上げましたが、認可保育所の整備をはじめとするハード面の取り組みと、保育コンシェルジュなどのソフト面の取り組みを組み合わせて、待機児童ゼロを目指して保育サービスの充実に取り組んでまいりたいと考えております。