■神坂達成議員続きまして、2番目、さいたま市軽・中等度難聴児補聴器購入費助成事業について、(1)要綱改定について伺います。
過日、私のもとに小学2年生の保護者から、以下のような声が寄せられました。うちの子は、障害者手帳を保持しない軽中等度の難聴児です。病院で検査の結果、医師から補聴器の装着を勧められ、試しに病院から補聴器を貸してもらいました。お借りした補聴器はデジタル方式となっており、騒がしい教室や離れた距離でも音がクリアに届くので、授業の内容をしっかり聞き取れたり、グループ学習などでも円滑にすることができるので、購入を決めたそうです。そこで、難聴児の補聴器購入助成を申請しようと窓口に行くと、この補聴器には補助できませんと言われたというものでした。早速調査を開始してみると、なるほど、本市の要綱ではFM方式のみとなっており、最新のデジタル方式には対応しておりませんでした。つまり、医療機器の進歩に対して要綱が追いついておらず、旧態依然のままなのです。他市の状況も調べましたが、お隣の戸田市ではFM型補聴器(デジタル無線方式のものを含む)との文言を加え、時代に対応してまいりました。本市においても早急に要綱を改定すべきです。特に言葉を覚える前から軽中等度の難聴がある子供の聞こえは、周りから聞こえているように見え、聞こえが悪いと気づかれにくく、音として聞こえていても言葉として明瞭に聞こえていないことから、そのままにすると言葉の後れや発音の誤りなど、言語発達に支障を来すと言われております。本事業は、市単費事業となっています。市長の判断に子供の未来が委ねられていると言っても過言ではありません。本市の見解をお聞かせください。
■清水勇人市長 神坂議員の御質問の2 さいたま市軽・中等度難聴児補聴器購入費助成事業について、(1)要項改正についてお答えしたいと思います。
身体障害者手帳の交付の対象とならない軽度、または中等度難聴児への補聴器購入費の助成につきましては、障害者総合支援法において国が基準として示す補聴器を参考に、本市の要綱を定めております。その中で、補聴器による聞き取りの援助を行う補聴システムとしてFM方式の補聴システムを対象としておりますが、デジタル方式は対象となっていない状況です。デジタル方式の補聴システムは、これまでのFM方式の補聴システムより音声が明瞭に聞こえる新しい製品であり、給付対象としている自治体もございます。議員御指摘のとおり音声が明瞭に聞こえないことは、言語の発達に支障を来すと言われており、私といたしましても難聴児の言語の習得には、よりよい聞こえの環境が必要であると認識しておりますので、デジタル方式の補聴システムを給付対象に含めることについて早急に対処し、日常生活及び教育環境の改善を図ってまいります。
■神坂達成議員 市長の御英断に対しまして、心より敬意を申し上げたいと思います。ただし、既に私に御相談をしてくださった方は、補聴器がまだ買えない状態で待っております。早急といっても、この早急いつでしょうかと、今ですと言ってほしいのですけれども、この点について、もしわかれば教えていただきたいと思います。
■清水恒男保健福祉局長 神坂達成議員の再質問にお答えいたします。今早急にというお話であったと思いますけれども、7月までには間に合うような形で整えたいと思います。
■神坂達成議員 ありがとうございました。感謝申し上げます。