平成25年1月15日、広島県福山市上下水道の組織統合について、福山市上下水道局にてお話を伺ってきました。
上下水道の統合については、今後、さいたま市においても推進すべき課題と考えており、そのスケールメリットを生かした組織編成や問題・課題点について調査するためです。
確認させていただいた具体的な調査項目は、以下のようになります。
1.組織統合の経緯・経過について
(1)下水道事業における地方公営企業法の適用
①適用の必要性
②法適用による効果
Ⅰ経営状況の明確化
Ⅱ効率的な事業運営
Ⅲ経営意識の向上
③法適用の範囲
(2)下水道の組織統合
①組織統合の必要性
②組織統合による効果
Ⅰスリムな組織・効率的経営の実現
Ⅱサービス向上
Ⅲ危機管理体制の強化
(3)組織統合に至るまでの経過
(4)組織統合の概要
①統合の時期
②組織の名称
③事業管理者
④組織整備の基本的な考え方
⑤上下水道局庁舎
2.組織統合の費用対効果について
(1)法の全部適用により新たに発生する事務
(2)職員数の増減
3.今後の課題について
現地では、福山市上下水道局 経営管理部 企画総務課長 川上広治参与・福山市上下水道局 経営管理部 企画総務課 藤井伸哉次長に担当していただきました。
今回の視察を通して貴重なお話を伺うことができました。
上下水道の組織統合は既に他政令市でも進められており、早速平成25年1月21日に開催される決算行政評価特別委員会において質問をさせていただきます。
また、今後の課題として更なるムダ削減にむけた調査研究が必要なことから名古屋市・京都市・北九州市・川崎市などの取り組みについても研究をしてまいりたい。
翌日の1月16日は愛媛県松山市にて市が管理運営している松山市考古館、松山市立埋蔵文化センター、松山市立子規記念博物館に行ってきました。
松山市考古館は、発掘調査と一連の流れを展示し、教育普及、広報・出版、収集、保存活動を行っていました。
また、松山市立埋蔵文化センターは発掘調査の調査・研究及び資料の整理・保存・収蔵を行っており、数多くの埋蔵文化財を保存し、後世に伝えていく取り組みがなされていました。
松山市立子規記念館は正岡子規を通して松山の伝統文化や文学について認識と理解を深め、新しい文化の創造に役立てることを目的としていました。
更には、市民の知的レクリエーションや学校の課外学習、研究者の研究機関、観光客のビジターセンターとしての機能も備えていました。
さいたま市にも数多くの歴史的文化財や遺跡が発見されておりますが、その膨大な文献や古文書、埋蔵文化財をどのように管理・保存していくのかは大きな課題です。
その中で現在の様な管理保存方法ではなく一元的な管理・保存・運営の必要性を感じるとともに、新たなる議会による提案の必要性を感じます。
これらの維持管理運営は、埋蔵文化財をはじめ、重要な公文書・行政文書・歴史的な文献、古文書等を一元管理する複合施設を検討するうえで大きな成果となりました。
今後、これらについて議会で取り上げ、さいたま市における歴史文化古文書館のような施設の必要性を提案してまいりたい。
更には維持管理の面からも、施設をバラバラにつくるのではなく複合化を図りコスト意識を重視しながら新たなるさいたま市の文化的財産の活用方法を模索していきたい。