(1) コロナの戦いと、市長の政治姿勢について
(2) 東京2020大会と市内イベントとコロナ対策
① 東京2020大会におけるバブル方式による市民への影響と危機管理について
② 市内イベントとコロナ対策について

○神坂達成議員 公明党さいたま市議会議員団の神坂でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 まずは、清水市長、4期目の当選、おめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。 本日は、清水市政4期目の船出に当たり、会派を代表して質問させていただきます。コロナという未曽有の危機に打ち勝つべく、有意義な時間としてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

それでは、通告に従い、順次質問させていただきます。まず1点目、コロナに負けない力強いさいたま市と題し、(1)コロナとの戦いと市長の政治姿勢について伺います。まず、災害や戦争にも例えられてきたコロナウイルスとの戦い、猛威を振るう新型コロナウイルスは世界中の命と健康、政治や経済を混乱に陥れました。この脅威と戦うため、本市においてもワクチン接種が急ピッチで進められています。ワクチン接種について、清水市長は選挙戦において、7月末までに高齢者の接種を終えるとの決意を語っておられましたが、市民全体の接種スケジュールについては言及されていませんでした。市民からは、一体いつになったら私たちはワクチン接種できるのかとの不安の声が聞かれます。人の心理として、先が見えないから不安になる。この不安に対して、見える安心を提供するのは市の重要な責務です。早急にワクチン接種全体像を見える化に取り組むべきです。見解をお聞かせください。
重ねて、市長は132万市民のリーダーとして、この難局をどのように乗り越えていこうとされているのか、決意も含め、お聞かせいただきたいと思います。

(2)番、東京2020大会と市内イベントとコロナ対策について、①として東京2020大会におけるバブル方式による市民への影響と危機管理について伺います。さいたま市は、オリンピック・パラリンピック競技の開催都市並びにホストタウンとして、大会成功に向け重要な使命を担っています。一方、開催の是非をめぐっては国内を二分する議論がなされていますが、この点については他者に議論を譲ります。私からは、本大会では、コロナ対策としてバブル方式の導入が採用されていますが、受入れ都市の影響については、いまだベールに包まれたままです。バブル方式による本大会が実施された場合、競技開催都市として、またホストタウンとして、市民生活への直接的な影響あるいは危機管理体制について、安心安全の観点から市の説明が重要です。本市の見解をお聞かせください。
次に、②として、市内イベントとコロナ対策について伺います。市内にはオリンピック以外にも、さいたまクリテリウムをはじめ区民まつり、各種イベントが予定されています。しかし、コロナ禍における本年の開催の可否については、いまだ示されておりません。コロナ禍という現状を考えれば、いたずらに判断を先送りするべきではありません。市の総力を挙げてワクチン接種に注力するためにも、イベント開催の可否を早急に示すべきと考えますが、見解をお聞かせください。
さらに、イベント等中止や延期が示された場合、イベント予算を集約し、困窮者対策、孤立防止対策、または経済対策として活用すべきと考えますが、重ねて見解をお聞かせください。

○清水勇人市長 神坂達成議員の公明党さいたま市議会議員団を代表しての御質問の1、コロナに負けない力強いさいたま市へ、(1)コロナとの戦いと市長の政治姿勢についてお答えしたいと思います。 まず、ワクチンメーターなどの見える化についてでございますが、ワクチンメーターは、ワクチン接種事業の進捗状況を表すものとして、戸田市や品川区など全国の自治体が取り組まれております。本市におきましても、6月3日の記者会見の場におきまして、ワクチン供給量や接種見込み数の公表を行い、また個別接種を実施していただいている地域の医療機関の皆様にも御了承いただきまして、接種実績などの進捗状況を見える化した、さいたま市版ワクチンメーターを6月11日に公表したところでございます。今後も、議員御指摘のとおりワクチン接種の進捗状況の公表、これからどういうスケジュールで打たれて、そして現在どのような状況になっているのかということをやはり市民の皆さんに明らかにして、それを知っていただく。そして、その中で市民の皆さんの安心感の醸成を図っていくということが非常に必要であると考えておりますし、また接種率の向上を通じて、結果として新型コロナウイルス感染症の蔓延防止を図っていきたいと考えております。

次に、コロナウイルスとの戦いという難局をどのように乗り越えるかについてでございますが、現在は新型コロナウイルスとの戦いにおける切り札となるワクチンを一日でも早く、一人でも多くの皆さんに接種していただけるよう努めてまいりたいと考えております。
私は、本市の新型コロナウイルス感染症対策に当たって、適切なリスクコミュニケーションによって市民の皆様の不安解消を図りつつ、市民の皆様、また事業者の皆様の御理解と御協力の下、市民の命や生活を守ることを最優先に取り組んでおります。今後も市民の皆さん、また事業者の皆様とともに、私自身が先頭に立って、また全庁一丸となってこの難局をしっかりと乗り越えていきたいと考えております。

続きまして、(2)東京2020大会と市内イベントとコロナ対策について、①東京2020大会におけるバブル方式による市民への影響と協議会についてお答えしたいと思います。東京2020大会における新型コロナウイルス感染症対策につきましては、現在、IOCや大会組織委員会におきまして、選手やメディアなどの関係者及び観戦客への対応に係る具体的な検討が進められております。海外から入国される選手やIOC、各競技団体、報道機関、大会スタッフ等は、活動計画書の事前提出を行い、入国後14日以内は宿泊施設と練習会場、競技会場などに行動範囲が限定されるなど、選手らの宿泊地や競技会場を大きな泡で包むようにして外部と隔離するバブル方式が採用されます。そのため、市民との接触機会がなく、市民生活への影響はほとんどないと考えております。
本市としても、新型コロナウイルス感染症や食中毒など公衆衛生情報をはじめとして、市内のライフライン情報や観戦客利用想定駅から競技会場までの歩行ルートであるラストマイルの情報、テロや救急搬送などの治安情報、その他大会運営に影響する都市情報などについて、大会組織委員会や埼玉県等の関係機関と庁内関係部局で共有できる体制を構築するとともに、連携をより一層強化し、安全安心な大会となるよう取り組んでまいりたいと考えております。

次に、②市内イベントとコロナ対策についてお答えいたします。市主催、共催のイベントの方針につきましては、これまで国や県から示される基準や措置事項に基づき、新型コロナウイルス危機対策本部員会議において決定しております。今後のイベントの方針につきましても、国や県の動向を見極めながら、本市の状況も勘案し適切に判断してまいりたいと考えております。 議員御指摘の年度内の市主催、共催イベントの開催の可否につきましても、決定次第、早急にお示ししてまいります。
また、イベント等の中止や延期を決定した際の予算につきましては、必要に応じて新型コロナウイルス感染症対策などへの有効活用に検討してまいります。

○神坂達成議員 1点再質問させてください。
今、市長のほうで、予算を、中止になった場合は活用していきたいとお話がありましたけれども、特に私、困窮対策であるとか経済対策は比較的進んでいるのかなと思うんです。でも、特に孤立防止対策が今進んでいないんではないか、このように思います。例えばコロナの影響が長引く中で、子供、若者、それから女性の自殺が大変に増えております。それから、配偶者からの暴力、DV、そして児童虐待、それから鬱、ひきこもり、また孤独死の問題など、本当に解決していかなければいけない課題が山積していると思います。こういったところにしっかりと予算を充てていくべきである、こういうふうに思いますけれども、再度御答弁お願いします。

○清水勇人市長 神坂議員の再質問にお答えしたいと思います。
議員御指摘のとおり、この新型コロナウイルス感染症については、健康への被害、あるいは経済、あるいは様々な経済状況に対する影響もさることながら、心に対する影響も非常に大きいと認識しているところであります。市としても相談窓口などを設置したりしておりますが、これもまだ必ずしも十分数が いるとは言えない状況にあると思います。これから子供たちをはじめ各年代層の皆さんに様々な自粛をはじめとするストレスや、あるいは恐怖心、あるいは不安、そういった状況の中で日々生活されていると認識しております。そういった影響にしっかり私たちも向き合って、そしてそれぞれのサポート、フォローをしっかりしていかなければいけないと考えております。今後、そういった状況も踏まえながら適切に対応していきたい、このように考えております。