2.障がい者総合支援センターについて
(2)高校生世代の相談体制について


○神坂達成委員 (2)として、高校生世代の相談体制についてということでお伺いをしたいというふうに思います。
 発達障害者における高校生世代、この世代で起きる二次障害というのが大変問題になっているというふうに私お聞きをしておりますけれども、まず、これの現状についてお聞かせいただければというふうに思います。
○福祉部長 まず、高校生世代の相談体制の二次障害についてお答えをいたします。
 二次障害というのは、もともと発達障害があるために起きるものではなく、この障害の特性によりまして人との関係、あるいは育ってくる環境等の影響によって生じてくるものというふうに考えております。現状でのセンターのほうに来られる方の中には、例えば引きこもりですとか、あるいは鬱等の精神疾患、それから家庭内暴力、それから自殺企図、自殺未遂をするような方、非常に重篤な状況になって相談に来られる方が非常に多くなっているということがうかがえます。
 さらに、この二次障害につきましては、相談の統計などを見ますと、高校生世代からやはり明らかになるということが多いということと、さらに、それによって重篤化、複雑化、重症化するとことが多いということを伺っております。
○神坂達成委員 私もさいたま市の発達障害者支援体制整備検討委員会の報告書、これを拝見させていただきましたけれども、思春期における二次障害の防止と、あと家族に対する支援について、これが重点課題というふうにされておりました。来年度に向けて、さいたま市はこの問題についてどのように取り組みをしていこうというふうに考えているのか見解をお聞かせください。
○福祉部長 まず、現状の高校生世代の支援につきまして御説明をいたします。
 この高校生世代を支援するいわゆる発達障害専門の機関というものは、現状ではさいたま市にはございません。発達障害者支援センター、それから特別支援教育相談センター、こころの健康センター、その他の医療機関、こういったところが相互に連携を図りながら対応しているということが現状でございます。
 そのようなことを考えますと、本人への支援ですとか、本人支援と同様に家族支援ということも大変重要な世代になりますので、なかなかその点から見ると十分とは言えないような現状にあるのではないかなというふうに考えております。この点につきましては、さらにこれら関係機関との連携をしっかりとるということと、また、今後、発達障害の専門機関ではないのですけれども、この8月に開設をいたしました引きこもり、不登校、ニートなどの困難を有する若者のための居場所として各種支援を行うさいたま市若者自立支援ルーム、これがございます、また、同じく9月に開設をいたしまして、こちらはニート状態等の若者の職業的自立支援を行う地域若者サポートステーションさいたま、こういったところが新たにできましたので、こういう機関との連携を図っていく必要があるのではないかなというふうに感じております。
 さらに、現状では発達障害の高校生世代を専門とする機関がないというふうに御説明をいたしましたけれども、この点につきましては、発達障害者支援センターの継続相談の対象を高校生世代まで広げる、そういったセンター機能の拡充を図るということも含めまして、一人ひとりの状況に応じた地域社会の参加ですとか、それから次のステップとして当然就労という問題がございますので、就労の実現が可能となるような支援体制づくりというものを検討していきたいというふうに考えております。
○神坂達成委員 さいたま市においても非常に問題視をされているこの高校生世代、思春期世代の実際の相談窓口がないと今御答弁がありましたけれども、その中で今後拡充をしていくというお話がありましたけれども、当然拡充をしていく中ででもやっぱり体制の強化ということが必要だと思うのです。
 また、相談に行ったら、今度は3カ月待ちですとか待たされてしまうと、これでは何のためかわからないというふうに思うのですけれども、そうすると、先ほど言われていたように、臨床心理士だとか専門家のスタッフの増強ということも当然していかなければいけないのではないかなというふうに思いますけれども、この点についてお聞かせください。
○福祉部長 先ほど委員からお話のありました発達障害者支援体制整備検討委員会、こちらのほうでもこの高校生世代、思春期の後半ぐらいからの支援というものが大変重要であるという御意見はいただいております。その点で、発達障害者支援センターの対象を拡大していくという計画でございますので、今後その計画とあわせて人員要望等もしていきたいというふうに考えております。
○神坂達成委員 では人員をしっかりと増強していくという方向でよろしいのでしょうか、3カ月待ちになったりとかしないということでしょうね。
○福祉部長 人員要望は継続をしていきますので、今後その人員がどのようについていくかというのは、担当部署とも十分話し合って進めていきたいというふうに考えております。
○神坂達成委員 ありがとうございます。