平成24年4月28・29日に宮城県の松島と塩釜市に行ってきました。
目的はロータリークラブによる東日本大震災復興支援の一環として推進された貨物フェリーの寄贈の式典に参加するためです。
この浦戸貨物フェリー「なのはなまる」は浦戸諸島の方々の生活の足として利用されます。
昨年の3.11東日本大震災では、松島湾や塩釜港の被害は、浦戸の島々が天然の防波堤になったおかげで軽く済んだと言われています。
その分、浦戸諸島の島々では壊滅的な被害となりました。
地震時では150か所を超える場所で斜面崩壊が発生し、1時間後には遡上高で10Mを超える津波に襲われ、生活に必要な船や家屋は押し流されました。
また、離島であるがゆえに救援の手が遅れてしまったと地元市長さんがお話をされていました。
この事実を知った全国のロータリークラブの方々の支援により、19トン型の中古貨物フェリーを寄贈するに至ったのです。
このことにより塩釜の離島に住む方々の震災復旧・復興・長期的な生活の利便性の向上や環境衛生の向上など多目的な活動が可能となりました。
また「なのはなまる」という名前は地元の子供たちの提案によるものです。
浦戸諸島のシンボルともいえる菜の花は、震災によって見られなくなってしまったが、島が菜の花で黄色に染まる中を行き来する船をイメージして「なのはなまる」とつけられたそうです。いい話だと思いました。
浦戸諸島に限らずいまだに不自由な生活を余儀なくされている方々は沢山います。本来であれば、政府がもっとスピーディーに対応するべきです。
千年に一度の震災に対しては千年に一度のスピードで対応しなければなりません。
さいたま市においてもいつ発生するかわからない災害に対して更なる備えをしてゆかねばと思いながら帰路につきました。