平成25年11月13日(水)
広島県呉市役所に伺いました。
調査項目は、医療費適正化に向けた取り組みを学ぶためです。
1 医療費適正化に向けた取り組みの概要
2 ジェネリック医薬品の通知サービスについて
広島県呉市は医療費適正化に向けた先進的な取り組みを行っている地域で、全国各地からその取り組みを学ぶための視察が訪れていました。
詳細な取り組みについては、福祉保健課 保険年金課 原垣内清治課長よりレクチャーをいただきました。

具体的には、呉市の概要を確認した後、高齢化率の現状、国民健康保険の医療費等の状況、国民健康保険事業特別会計決算状況などを確認。
健康寿命の延伸を目的とした、第4次長期総合計画や保険料収納状況(全国比)などからその全体像や成果を確認しました。
ジェネリック使用促進通知による費用対効果額では実際に一人で年間91,313の負担軽減になる事例を目の当たりにし、個人や行政においてもその必要性を感じました。
実際に呉市では事業開始から2年間で5億6,318,000円もの薬剤費削減を達成していることに驚きを覚えました。
また、その過程に至るまでの取り組みとして、ジェネリック医薬品実績リストや医師会への通知、レセプトの点検・充実・効率化、重複受診者リストを活用した訪問や重複薬履歴表の活用など多岐にわたっていました。
生活習慣病の方々へは、積極的な受診勧奨も実施やレセプトデータによる医療費分析など蓄積されたデーターを最大限に活用した取り組みがなされていました。
なかでも地元医師会との協力なくしては事業の成立が難しいことなど、大変に有意義な時を過ごさせていただきました。
これら医療費適正化に向けた取り組みをさいたま市において本格的に推進していくことによる薬剤費の削減は途方もない金額となる可能性があります。
今回の視察を機に、さいたま市議会において取り上げていきたいと思います