平成29年11月17日(金)
長野県庁に視察に行ってまいりました。
調査項目は以下の通りとなっています。
LINEを活用したいじめ相談事業(実証実験)について
・事業概要(経緯、目的、予算、相談に係る人員配置等)
・実証実験の実績・効果
・実証実験で浮かび上がった課題及び今後の方向性
LINEと長野県は、LINEを活用したいじめ相談窓口開設の実証実験を全国で初めて実施しました。
期間は、平成29年9月10~23日の2週間となっており、時間帯は17時から21時としています。実施方法は、県内約12万人の中学生・高校生を対象としています。
周知方法は、LINEの相談専用アカウント「ひとりで悩まないで@長野」(名刺サイズ)を全生徒に配布しました。
結果としては、2週間で1579件のアクセスがあり、そのうちアクセスの3分の1に当たる547件の相談に乗ることができたとしていました。
また、想定を超える反響があったため、10名の相談員を配置していましたが対応しきれなかったそうです。
長野県の前年度1年間の電話相談が259件とのことですのではるかに上回る結果となりました。
お話をしてくださった県の職員からは、これまでのアンケート結果を見ると、生徒たちが悩んだ時の相談先として「友人」などが上位を占める中で、本当に大人に相談するのだろうかとの疑問はあったが、今回の実証実験を通して「相談したい気持ち」があることが分かったとの言葉が印象的でした。
具体的な成果として、一点目は、潜在した相談ニーズの発掘「相談したい気持ち」を掘り起こした。
二点目は、悩みの「芽」を早期に摘み取り「解決可能な時期に解消」し、深刻な事態に陥ることを回避できたとしています。
また、課題としては、相談員から「共感・寄り添い」を伝えることが難しく、新たな応対手法が必要としたうえで、「死にたい」などの重大事案に対応する場合、電話等に切り替えて相談を継続する仕組みの構築や、電話相談に比べて割高となってしまうコスト面についての課題が確認できました。
今回の視察を通して、本市においてどの様な形でSNSを活用した相談機能を導入していくのか議会質問を通して教育委員会の姿勢を質していきたいと思います。