平成26年2月議会 保健福祉委員会 議案外質疑
1.認知症に対する支援策について
(1)認知症カフェ推進について
1.認知症に対する支援策について
(1)認知症カフェ推進について
○神坂達成委員 公明党の神坂でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、通告に従いまして順次御質問をさせていただきたいというふうに思います。
まず、1番目の認知症カフェについてお伺いをしたいというふうに思います。
認知症カフェは、オランダや英国で始まり、国内でも各自治体のほかNPO法人、社会福祉法人などが運営を始めております。カフェの設置状況など詳しい統計はないというふうにされておりますが、厚生労働省も13年度から開設を推進する自治体に事業費補助を始めております。認知症の人や家族、医療従事者など、誰でも安心して集える認知症カフェ、自宅にひきこもりがちな認知症の人らが社会とつながる居場所であると同時に、地域の中で認知症の知識を普及させ、住民同士が支え合うまちづくりの取り組みとしても注目を集めております。
日常生活でおかしいと感じ始めた人らがいきなり病院に行くのはハードルが高い。そこで、カフェに気軽に足を運んでもらい、早期発見、治療につなげると同時に、交流を通じて症状の進行をおくらせる効果も狙うものです。国もこうした動きを推進しようと12年9月に策定した認知症施策推進5カ年計画、いわゆるオレンジプランで、認知症カフェを今後の対策の柱の一つとして位置づけているところです。
カフェ活動の形態はさまざまですが、認知症の人と家族、地域住民、医療・介護従事者など、誰もが集える場所として定義され、各地で取り組みが始まっておりますが、本市としても国の補助金等を積極的に活用した推進策が必要であるというふうに思いますが、本市の見解をお伺いしたいというふうに思います。
○福祉部長 よろしくお願いいたします。
認知症カフェにつきましては、委員おっしゃったようにオレンジプランの中の認知症の人やその家族等に対する支援の一つとして位置づけられているというふうに認識をしております。
本市におきましては、現在独自の取り組みでございますけれども、浦和区、中央区、桜区の3か所の地域包括支援センターにおきまして、月に1回から2回、認知症の方、家族を対象といたしました開催が始まっておるところでございます。さらに、この4月以降になりますけれども、西区と浦和区の東部の地域包括支援センターにおきましても、同様の取り組みを開始するというふうに伺っております。
市といたしましても、この認知症カフェの普及というものは、認知症の方、それから家族の方の支援という目的だけではなく、委員もおっしゃいましたように、地域住民との出会いですとか触れ合い、それからコミュニティを深めていく場、認知症についての理解を深める場ということでも有機的に機能していくのではないかというふうに考えております。