2014年6月 保健福祉委員会 議案外質疑
1、高齢者支援について
(1)薬の一包化について
○神坂達成 通告に従いまして、順次質問をさせていただきます。
それでは、まず1点目、高齢者支援についてということで、1番目として、薬の一包化についてお伺いをします。
この薬の一包化につきまして、私の地元の民生委員さんからちょっとお話がございました。それは、今非常に高齢化が進む中で、また視力低下とかということもあると思いますけれども、御高齢になると薬をたくさんのむ、朝はこれとこれとこれ、夜はこれとこれ、昼はこれだけとか、さまざまな薬の種類とか錠剤等の数があって、なかなか高齢者になるとこれを分けるのが大変であると。特に単身高齢者であるとか、また認知症の方であるとか、大変に負担がある。こういったことについて市として何かできないかということでのお問い合わせがございました。その後に、また別の方からお話があったのは、この薬の一包化ということについて、当然今お願いをすれば、料金を払えばやってくださるんですけれども、同じ病院に行っているんですけれども、担当課が違うために一包化できませんというふうに言われましたというようなお話もいただきました。今、海外においては、多くの地域でこの薬の一包化というのが通常のスタイルになりつつあるというふうにもお聞きしておりますけれども、認知症や単身高齢者がふえる中で、薬ののみ残しの対策として、薬の一包化をさいたま市が積極的に進めるべきではないかというふうに思いますけれども、御見解をお聞かせください。
○保健所長
それでは、神坂委員の質問の1、高齢者支援について、(1)薬の一包化についてお答えします。
高齢者や、みずから医薬品の管理が困難と思われる患者さんに対しまして、必要に応じて、薬局において一包化による調剤の対象となるかを検討していただき、必要に応じて処方医に照会の上、一包化により調剤を実施するということについて、平成22年9月15日付で厚生労働省からPTP包装シート誤飲防止対策について─PTPというのはプラスチックの、お薬の包装の後ろ側のアルミで張ってあるやつ、あれをPTPといいますが、PTP包装の誤飲防止対策ということで周知がありまして、薬局等にもこの周知をしておるところでございます。
また、今年5月に保健所が実施いたしました市内の薬局を対象とした講習会においても、一包化の推進ということについて改めてお願いをしているところでございます。今後も、引き続き医師の指導に基づいて一包化が推進されるよう、管内の薬局に対して してまいります。
○神坂達成
同じ病院であっても、先ほどちょっとお聞きしましたけれども、科が違うために一包化できないというふうに言われたというようなお話があると思いますけれども、こういったことについては、やっぱりしようがないことといいますか、どうなんでしょうか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
○保健所長
今回この答弁するのに当たって、薬剤師会の方にも聞いてみたんですが、特に一番ネックになるのは、お薬の期間が違う、つまり、例えば内科と整形科だとしますと、内科で2カ月分お薬を出しましたと、整形科は14日分で出しましたというようなことが起きるんだそうです。そうしますと、終わりの日が違ってきますから、それを一緒に一つの包にちょうだいするのは、非常に技術的に難しいというような問題があるように聞いております。ただ、全体的には今申し上げましたようなことで、厚生労働省も進めている話ではございますので、またそれは、可能な範囲でやれるものはやっていただいたほうがいいのかなというふうには考えておりますが、なかなかそういう問題があるのと、あとは、やはり一包化の機械が非常に高価なものですから、そこら辺でうまく踏み切れないというようなことは、現場の方の声として聞こえています。