平成25年11月14日~15日熊本県水俣市への視察報告です。
水俣市は近代日本における公害病の発祥地として有名です。
ある意味、負の遺産とも言えますが、新たなる環境都市づくりを目指し、負の遺産から富の遺産とすべく各種の取り組みを学ぶべく訪問させていただきました。

その取り組みについては、福祉環境部環境モデル都市推進課 栗本大詩主事から、また、水俣病資料館では島田竜守館長よりお話を伺いました。

平成5年には水俣市環境基本条例を策定し一環した環境モデル都市を推進しています。
水俣市は、「環境破壊」「健康被害」「差別や偏見」と戦ってきましたが、価値の転換を図り環境でまちを再生しようと取り組みをされています。

1992年から環境モデル都市宣言をし、水、ごみ、食べ物=生命について各種の取り組みをしています。
具体的事業では、海の再生、きめ細かなごみの分別、安心安全なものづくり、再生可能エネルギー、環境マイスター、新たな環境ビジネス活動等を行い、2011年3月には国から「日本の環境首都」の称号も獲得しています。
エコタウンでは、環境に関連した産業の創出を図ると同時に産業の集積も行い一貫した取り組みがなされています。

さいたま市においても、首都圏においては奇跡といわれる緑地空間の見沼田んぼがあります。
今後さいたま市としてどの様に環境と共生していくのかは重大問題です。
今回の視察をもとに環境共生都市さいたまを実現するべく議会で、ごみ問題、自然環境保全、自然環境を活用した都市づくり、環境ビジネスの集積などについて議会で取り上げていきたい。