5、高齢者に対する電動アシスト自転車の貸出しについて

●神坂達成議員それでは、最後の質問に移りたいと思います。5番目、高齢者に対する電動アシスト自転車貸し出しについて伺います。高齢化の進展に伴い、交通死亡事故に占める高齢者運転の割合は、近年上昇しております。今後さらなる高齢者の増加が見込まれる中、運転に不安を持つ高齢者が、自家用車に依存しなくてもよい社会づくりが求められています。本市においても、さまざまな交通手段を有機的に組み合わせ、持続可能な交通体系を構築することが急務と考えます。そこで、本日は高齢者への移動支援、外出機会の創出、健康増進、CO2削減の観点から質問したいと思います。経済産業省の生産動態統計調査によると、電動アシスト自転車は生産台数、販売台数ともに急激な増加を続け、ここ5年間で約22万台、36.3%増加しています。市場拡大の要因としては、子育て世代向けの幼児2人乗り同乗自転車の増加に加え、高齢者向けに開発された電動アシスト自転車の販売台数の増加が考えられます。国内主要メーカーでは、運転免許を自主返納する高齢者等をターゲットに、アシストの切りかえを2段階にする、操作ボタンを大きくする、またぎやすいようフレームを低くする、バッテリーの容量を抑え車体の軽くするなど、高齢者でも操作しやすいような工夫をした商品を投入しております。販売価格は、二輪車で12万円、三輪車で21万円程度となっており、高齢者にとってはいまだ高額商品と言えます。
一方で、高齢者の移動手段について目を向けると、交通政策の専門家で構成される自転車の安全利用促進委員会の調査によると、65歳から79歳の高齢者300人のうち、週1回以上自動車を利用する者の割合は58%、週1回以上自転車を利用する者の割合は77%となっています。このことから、高齢者は日常の移動手段として、自動車よりも自転車を利用する傾向が浮き彫りとなっています。また、国土交通省の全国都市交通特性調査によると、高齢者の外出目的や頻度は、日用品の買い物が月13.1回で、通院は月3回となっており、買い物の際の荷物の運搬などに適した移動手段の確保が重要です。そもそも電動アシスト自転車は、発進力の力が少なくて済む、一般の自転車と比べて低速時のふらつきが軽減される、疲れにくく移動範囲が広がる、買い物の荷物運搬が容易になる、坂道や向かい風でも楽に走行できるなど、高齢者の利用に適しており、今後高齢者層にさらに普及すると思われます。このことから、高齢者が安全に安心して移動できる環境を整備するための方策の一つとして、電動アシスト自転車の貸し出しは有効と考えます。
そこで、本市が実施する子育てパパ・ママ自転車アシストプロジェクトのように、市が高齢者向け電動アシスト自転車を購入し、それを低額な料金で1年ないし2年間貸し出しする事業を実施してはどうかと考えます。なお、電動アシスト自転車の貸し出し条件として、交通安全教室の受講やヘルメットの着用を義務づけることにより、高齢者の自転車安全利用の促進を図ることも可能となります。自転車のまちさいたま市としての政策にも通じると思いますが、本市の見解をお伺いしたいと思います。

●望月健介都市局長 神坂達成議員の御質問の5 高齢者に対する電動アシスト自転車の貸し出しについてお答えいたします。
議員御指摘のとおり、高齢化が急速に進行する中で、高齢者等の移動を支援していくことは、喫緊の課題であるものと認識しております。その上で、自転車の活用を推進していくことは、人々の行動を広げ、暮らしを豊かにし、健康の増進、環境負荷の軽減、交通混雑の緩和等を図られるものと考えております。
一方、高齢者の方からは、地形の起伏が激しい場所も多く、徒歩や自転車での移動に困難を来しているといった御意見も寄せられており、高齢者の外出促進及び自転車利用を図る上での課題であると認識しているところでございます。そこで、保健福祉局におきましては、平成31年度から高齢者等の移動支援に係るモデル事業を実施する方向で検討しているところでございます。このたび議員から御提案をいただきました電動アシスト自転車の貸し出しにつきましては、高齢者の日常生活における移動の円滑化や行動範囲の拡大を図る上で、有効な施策の一つになるものと考えております。
一方、埼玉県内では平成29年度中に発生した自転車交通事故の統計では、負傷者数の21.2%、死者数では59.4%を65歳以上の高齢者が占めております。このため、重大事故を防ぐヘルメットの着用推進は喫緊の課題であり、加齢に伴う身体能力や判断力の低下も考慮した、自転車交通安全の啓発につきましてもあわせて推進する必要がございます。これらの点も踏まえ、高齢者の方には御自身の安全に配慮していただきつつ、ライフスタイルに合わせ適切に自転車を御利用いただきたいと考えております。その上で、高齢者を対象にした電動アシスト自転車の貸し出し事業につきましては、今後関係部局において連携を図りながら、先行類似事例の調査や、実現に向けた諸課題等の整理等について調査研究を進めていく必要があるものと考えております。なお、本市では本年11月から、さいたま市シェアサイクル普及事業実証実験を開始しておりまして、貸し出し場所につきましても、市内の公共用地やコンビニエンスストア等、約200カ所が整備されております。安価に御利用いただけますので、多くの方がシェアサイクルを利用していただけることを期待しております。

●神坂達成議員 ありがとうございます。私も先行事例は調べたのですけれども、そういった取り組みをしているところは政令指定都市ではございませんでした。新たな取り組みになるのかなと思いますので、ぜひとも御検討いただきたいと思います。
今コンビニのシェアサイクルということがお話出ましたけれども、これ私も使っているので、確かに便利なのです。でも、スマートフォンで登録して、キャッシュカードを登録して引き落としをしなければいけないので、私と同じ会派のメンバーも使い方がよくわからないと。私は、利用して大変に便利だなというのはよくわかっていますけれども、なかなか使いづらいのです。それで、実は高齢者向けの電動アシストでもないのです。私が言っている、先ほどの高齢者向けの電動アシストと。その辺が、今後大きな課題になってくるであろうということも踏まえて、逆にぜひともシェアサイクルに高齢者が使えるような自転車を導入していく、そういったことも御検討いただければと申し上げまして、私の質問とさせていただきます。ありがとうございます。(拍手起こる)

●新藤信夫議長 以上で、神坂達成議員の質問は終了いたしました。