5、スポーツのまちづくりについて
(1)緑区における体育館建設について

それでは、5番目、最後の項目に移ります。スポーツのまちづくりについて、(1)緑区における体育館建設について伺います。さいたま市では、2010年4月に、さいたま市スポーツ振興まちづくり条例を制定し、生涯スポーツの振興を推進してきたと承知しております。しかし、一方で、体育館など利用して行うインドアスポーツを楽しんでいる市民からは、体育館の予約がなかなか取れないという声が多く寄せられています。調べてみると、体育館の抽せん倍率は5倍を超えており、人口1万人当たりの競技床面積は、政令指定都市の中でも14位にとどまっています。インドアスポーツと一口に言っても、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球、その競技人口の裾野は広く、多くの市民が生涯スポーツとして楽しまれています。既に条例制定から12年以上が経過していますが、理想と現実のギャップはいまだ埋まる状況にはありません。 私は、これまでも様々な機会を通して、緑区には体育館がない、1区1体育館の建設をと主張してまいりました。そのかいあってか、令和4年3月に策定された、さいたま市スポーツ施設整備方針では、早期に5,000平米程度の増床を目指し、市民のニーズに応え、スポーツ実施率の向上の受皿を整えていくことが位置づけられました。候補地としては、美園地域ほか2か所が選定されています。 そこで、お伺いします。1点目として、早期の新規体育館建設が位置づけられたことを受け、用地確保を含め、この先、どのように進めていこうと考えているのか、お聞かせください。
2点目として、本整備方針では、将来の都市構造を踏まえ美園地域としていますが、緑区内のもう少し広い範囲内で建設用地を検討すべきではないでしょうか。見解をお聞かせください。

髙橋篤副市長 神坂達成議員の御質問の5、スポーツのまちづくりについて、(1)緑区における体育館建設についてお答えいたします。
本市では、安全なスポーツ施設を持続的に提供し、市民が身近でスポーツに親しむことのできる環境整備を行うため、今年3月に、さいたま市スポーツ施設の整備方針を策定し、将来不足が予想される体育館の競技場床面積を全市で、先ほど御質問にもありましたとおり5,000平米程度増床し、全国、関東大会が行える施設を1施設、市民大会等が行える施設を2施設、新設することとしたところでございます。この整備方針を踏まえ、美園地区における新設する体育館については、今後、市の未利用施設の活用を含めた建設地の選定や整備手法の検討を行ってまいりたいと考えております。
次に、美園地区について、緑区内のもう少し広い範囲で建設地を検討すべきではないかとの御質問についてでございますが、整備地区の選定に当たりましては、本市の将来都市構造の考え方も踏まえ、美園地区を含む3副都心地区に新規整備を行うこととした方針にのっとりまして、まずは美園地区内での建設地の選定を進めてまいりたいと現在考えております。

神坂達成議員 副都心だから体育館を整備するんだというのは安直だと思うんです。私は、もう少し今ある資源を大事にするべきだと思います。例えば大崎地域に造れば、余熱を利用することができるかもしれない。スポーツやった後に一風呂浴びて帰るかといって、見沼ヘルシーランドに入るかもしれない。こういったことも視点では必要なんではないでしょうか。画一的に、ただ副都心だから設置する、こういうのであれば全然また話が違ってしまうわけだと思います。もっとフレキシブルに考えるべきだと思いますけれども、再度お願いいたします。

髙橋篤副市長 神坂議員の再質問にお答えさせていただきます。
先ほど御答弁申し上げましたように、まずは美園エリアで検討させていただくということでございますが、そこに建設地を見いだせない場合にあっては、検討範囲の拡大を視野に入れる必要があるものとは考えております。

松下壮一副議長 以上で、神坂達成議員の質問は終了いたしました。