12月定例会が11月29日よりはじまりましたが、一般質問の原稿の準備などに追われ活動報告の更新が遅れてしまい心苦しい限りです。
一般質問の通告も無事に終わり、原稿作成も峠を越したことから、11月17日~18日にかけて、鹿児島県志布志市と宮崎県宮崎市へ視察に行った報告をさせていただきます。
今回の視察の目的は「都市鉱山」レアメタルの有効活用です。
環境省の試算によると、毎年、使用済みとなる携帯電話などの小型家電は97品目で76万トンに達し、それらには資源価値のある金属が28万トンも含まれています。
金額に換算すると874億円に上ります。
日本の人口の約1%が住んでいるさいたま市で換算すると、年間8億7400万円のレアメタルを埋め立てているとうい「もったいない」状況が続いています。
現在はレアメタルの価格が高いことから、消費者がリサイクル料を負担しなくても、回収率が30%程度になれば採算がとれるといわれています。
「都市鉱山」の有効活用をさいたま市で実現するための現地調査です。
鹿児島県志布志市の小型家電の分別収集の経緯は、平成20年度、福岡県内の3市町が環境省・経産省のモデル事業として実証実験の開始がはじまり、平成23年度、九州地区の広域回収の実証実験の開始が、九州地区17自治体に拡大され始まったものです。
また、宮崎市も同様の経緯から小型家電の回収が始まりました。
鹿児島県志布志市では、ゴミ収集ステーションでコンテナ回収を行っており、宮崎県宮崎市では公共施設や民間店舗に設置されたBOX回収による小型家電の回収を実施しています。
視察では、コンテナ回収とBOX回収によるメリット・デメリットなどについて貴重な情報を得ることができました。
今後、議会で「都市鉱山」レアメタルの有効回収について、さいたま市の新たなる取り組みとして、一般質問で取り上げさせていただく予定です。