この連休さいたま市内ではまつりやイベントが各地で開催されています。
集われた方々の笑顔を見ていると、こちらまで嬉しくなってきます。

一方で、今月11日から14日にかけて九州北部を襲った記録的な大雨について、気象庁は「平成24年7月九州北部豪雨」と名付けました。
気象庁が気象災害に名称をつけたのは、去年の「平成23年7月新潟・福島豪雨」以来のことです。
気象庁によると、この4日間の雨量は、熊本県の阿蘇市乙姫で816.5ミリ、大分県日田市の椿ヶ鼻で656.5ミリ、福岡県の八女市黒木町で649ミリに達するなど、記録的な大雨となりました。
今回の大雨について総務省消防庁などのまとめによると、これまでに水につかったり壊れたりした住宅は、少なくとも2800棟に上り、死者・行方不明者は合わせて30人を超えています。

もしこの規模の大雨がさいたま市内で発生したと仮定すると、その被害はどの程度のものとなるのでしょうか?

例えば、北アメリカのミシシッピ川では500年に一度の確率で発生する洪水に対し94%まで備えが成されています。
また、ロンドンのテムズ川では1000年に一度の洪水に対して100%の備えが成されています。
しかし、荒川では200年に一度の洪水に対し、その備えは50%しか成されていないのが現状です。

天災は忘れたころにやってきます。さいたま市でも、荒川・入間川版及び利根川版洪水ハザードマップを、200年に1回程度の大雨(荒川流域で3日間総雨量548mm、利根川流域で318mm)が降ったことにより、堤防が決壊した場合のシミュレーション結果に基づいて、浸水想定区域図・避難場所などをしめしたマップを発表しています。http://www.city.saitama.jp/www/contents/1238063759367/index.html

3.11以降、いつ起きるかわからない災害に対して、想定外では済まさない危機管理力が求められています。
市民の安心と安全を守ることは政治の義務です。
そのやらねばならない政治の義務を実現するためにこれからも走り続けてまいりたいと思います。