平成26年7月31日から8月1日で長崎市へ視察に行ってきましたので報告致します。
今回の調査目的は以下の通りです。
1. あじさいコールを活用した外国人向けコールセンターの設置について
(1) 設置の経緯
(2) 利用状況
(3) 事業効果及び今後の課題
2. 外国語観光マップについて
(1) 作成の経緯
(2) 作成状況
(3) 事業効果及び今後の課題
3. まち歩き「長崎さるく」について
(1) 事業化までの経緯
(2) 事業概要
(3) 事業効果及び今後の課題
今回、視察地を長崎として選んだ理由は、はあじさいコールを既に運用している中で、外国人向けコースセンターを機能として追加したことです。
さいたま市でも既にコールセンターは運用されていますが、多言語によるコールサービスの提供が図られていません。
さいたま市においても、国際化推進計画が策定されましたが、多言語によるコールセンター機能については、その計画に入っていないのが現状です。
私は、今後さらに増えるであろう外国人旅行者のおもてなしや情報発信によるリピーター獲得のためにも、さいたま市として絶対的に必要と考えています。
しかし、実際に提案するためにはその根拠や予算規模、費用対効果を検証したうえでの提案でなければ絵に描いた餅でしかありません。
実際にこの機能をさいたま市で実現するためには、どのくらいの予算が必要か?維持管理のためのランニングコストは?初期投資額は?観光庁が進めている「訪日外国人旅行者 受入環境整備に係る地方拠点整備事業」の活用状況などにつて知っておくことが大事でした。
それらの意味からも大変に勉強となった視察でした。
今回の勉強した事柄を基に、9月の一般質問で「さいたま市多言語コールセンター」の設置並びにその必要性を質問させていただきたいと思っています。
また、同様にインバウンドツーリズムという観点からも「外国人旅行者向けマップ」の充実や多言語化は絶対的に必要です。
さらには、ITCを活用したコミュニケーションの円滑化として、長崎市・長崎県観光連盟・佐世保市と連携し開発した韓国向けスマートフォンによる観光情報アプリなど重要な視点を学びました。
現在、東アジアからのインバウンド旅行者は増加傾向にありますが、台湾や中国の方々はツアーでの旅行者が多く、その言語の壁はガイドさんによって賄われています。
一方、欧米や韓国からは個人旅行者が多く、さいたま市観光用アプリの重要性が増すのではないでしょうか。
この韓国向けアプリはH23年7月10日の運用開始からH26年3月末で43,968件のダウンロード数となっていました。
今後、ツールドフランス・さいたま市トリエンナーレ・世界盆栽大会などが本市においても予定されていますが専用アプリの開発などについても提案していく予定です。
今回の視察ではその他にも「長崎さるく」についてご説明をいただき、実際に体験もさせていただきました。
長崎市原爆資料館の受け入れもしていただき強く感じたことは、過去から受継いだ遺産をどの様に活用し、未来につなげていくかということです。
都市が将来に渡って持続可能な成長を続けていくためにも、世界からの旅行者獲得は貴重な資源と捉え、さいたま市に来ていただける仕組みづくりを今後も調査・研究していきたいと思います。