6、精神疾患の夜間対応について
(1)保護体制の構築について
○神坂達成委員 それでは最後、精神疾患の夜間対応について、(1)保護体制の構築についてということで、これ市民の方から御相談をいただいて、ちょっと複雑な背景がありまして、またそれを述べるわけにもいかないので、何と質問したらいいかなと非常に悩んでいたのですけれども、一つは、自分のお子さんが例えば精神疾患を持っていると。そういった中で、その精神疾患を持っているお子さんが、みんながみんな病院に行っているわけではありませんと。当然のごとく。いわゆる親が支え、守っているような状況で、その子どもが突然暴れ出してしまったりとか、例えば親に首を絞めてしまったりとか、また、周りの人に対して脅迫的な言動であるとか、メールを送ってしまったりとか、そういったことが実際にあったそうでございます。その親御さんにしてみると、こういったときに、どこに相談したらいいのかなということで、非常に悩んでいるそうで、保健センターに相談をしようと考えるわけですけれども、9時から5時で終わってしまうと。大体そういった子どもが発症するのは夜間であって、夜間は保健センターもやっていないので、どこに相談したらいいだろうかという御相談をいただきました。すぐに親としても警察を呼んで、そこで連れていかれるというのはしのびないと。何とかそこでワンクッション、警察と保健センターのその間、すぐ対応してくれるような窓口がさいたま市にも欲しいと、こんな御要望をいただいたわけございますけれども、これについての御見解をお聞かせいただければと思います。
○保健部長 神坂委員の御質問の6、精神疾患の夜間対応について、(1)保護体制の構築についてお答えをいたします。
精神疾患を有する方の病状が夜間・休日に急激に悪化した際の相談先といたしましては、平成15年11月より、埼玉県と本市で共同で埼玉県精神科救急情報センターを設置し、運営をしているところでございます。
本情報センターでは、夜間休日において、精神障害者及び御家族等からの緊急的な精神医療相談を電話にて受け付けまして、必要に応じて医療機関の御紹介や対応方法に関する助言等を行っております。
平成25年度は、本市分といたしまして、1,242件の入電があったところでございます。相談電話の状況から、自殺念慮が強い、興奮が著しいなど、家族だけでの対応が困難と判断された場合には、警察への連絡について助言する場合もございますが、これは相談対象者及び御家族の安全確保の観点からやむを得ないものであると認識をしております。
夜間・休日における精神医療相談窓口は、日中の保健所機能を補完する緊急的なものございまして、急激な病状悪化を防ぐためには、服薬の継続はもとより、日ごろより御自身の疾患や症状悪化時の対応を通院先に御確認をいただくことが重要であると考えております。
また、本情報センターへの相談対象者につきましては、約8割の方が精神科の治療歴があり、その多くが相談時において通院治療中であることから、通院先における対応を優先するとともに、平日日中に地域の相談機関への利用につなげることを目指しているところでございます。
委員御質問にございましたが、そういった窓口の設置ということでございますけれども、本情報センターが夜間・休日における精神医療相談の窓口として位置づけられておりますことから、現時点ではそういった設置についての予定はございませんが、今後も引き続きまして、埼玉県とともに設置をいたしました精神科救急医療システム運営会議、こちらの御意見も伺いながら、精神疾患のある方が地域で安心して生活できる体制の構築につきまして研究してまいりたいと考えております。
○神坂達成委員 よくわかりました。ありがとうございました。
ただ、親が自分の子どもに「精神科行こうよ」と言って、子どもが「ああ、そうですか。わかりました」と言って、一緒にすぐ行ってくれればいいのですけれども、なかなか現実はそうなっていないのではないかなという認識があります。そこをどうしていくのか。本当にもう一回考えていかなければいけないと、今御答弁を聞きながら思いました。またその辺についても、私自身、しっかりと研究をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。