①高齢者等への訪問接種の着実な推進について
②ワクチン接種のキャンセル方法とキャンセル待ち制度について
③ワクチン集団接種会場の増設と大規模化について
④学校におけるコロナワクチンの集団接種について
⑤基礎疾患を有する現役世代のワクチン接種について

○神坂達成議員 それでは、次に移ります。
2番目、コロナに打ち勝つワクチン接種の取組について、①高齢者への訪問接種の着実な推進についてと題して、在宅医療を受けている高齢者から、訪問医にワクチン接種をお願いしたところ断られたとの悲痛な声が寄せられております。厚生労働省では、訪問接種について、訪問する前に医療機関などで希釈したワクチンをシリンジに詰めた状態で運ぶよう求めています。しかし、1瓶6回分を希釈後、6時間以内に使い切らなければなりません。移動を含め、1人当たりにかかる時間が多い訪問接種では、時間切れで無駄が出ることも、断られる背景としてあるのかもしれません。しかしながら、自宅で寝たきりの高齢者など移動が難しい人は少なくありません。重症化しやすい高齢者に漏れなく接種するための方策が求められます。対応について御見解をお聞かせください。

②番目、ワクチン接種のキャンセル方法とキャンセル待ち制度について伺います。ワクチン残薬を出さないためには、接種者によるキャンセルの有無とキャンセル待ち制度の導入はセットで議論しなければなりません。現在、ワクチン接種をキャンセルするためには、ワクチンコールセンターに連絡する仕組みとなっています。しかしながら、ただでさえつながりにくいコールセンターに電話をかけキャンセルすることに疑問を感じる人は少なくありません。キャンセル待ち制度の創設とキャンセル方法の見直しについて見解をお聞かせください。

③番、ワクチン集団接種会場の増設と大規模化について伺います。高齢者へのワクチン接種が一段落すると、次は現役世代へのワクチン接種が始まります。しかし、高齢者と決定的に違う点は、土日の接種が中心になるということです。現在、区役所における集団接種は、大型接種を活用した接種が始まっていますが、事、土日に至っては不足することは誰の目にも明らかです。そこで、土日における集団接種会場の増設や大規模化、早朝や深夜などの時間帯も有効活用すべきです。見解をお聞かせください。

④番目、学校におけるコロナワクチン集団接種について伺います。ワクチン接種率を急激に高めることは、集団免疫の獲得、ウイルス拡散に歯止めをかけるとされています。国においては、コロナワクチン接種の対象年齢が16歳から12歳へと引き下げられたことによる学校におけるワクチン接種、ワクチンの集団接種が可能となります。効率的な接種が期待できる学校での集団接種の実施について、見解をお聞かせください。ただし、実施する場合は、接種を希望しない、または接種することができないことによるいじめや仲間外れへの配慮が必要です。この観点から、集団と個別が自由に選択できるハイブリッド型とすべきと考えます。市の見解をお聞かせください。

⑤番、基礎疾患を有する現役世代のワクチン接種について伺います。ワクチン接種における優先順位においては、重症化のリスクを踏まえ、高齢者の次が高齢者以外で基礎疾患を有する方とされています。しかしながら、いまだ基礎疾患を有する現役世代への優先接種に関する方針が示されておりません。この点について多数の質問が寄せられています。接種については、いつ、どのように示されるのか、市の見解をお聞かせください。

○髙橋篤副市長 神坂達成議員の御質問のうち、コロナに負けない力強いさいたま市へ、(3)コロナに打ち勝つワクチン接種への取組について、順次お答えさせていただきます。

まず、在宅医療、在宅介護を受けている方など、御自分で接種会場に出向くことが難しい方に安心してワクチンを受けていただくために訪問接種は重要な手段だと考えております。現在、高齢者施設での施設接種は順次実施しているところでございますが、個人に対しての訪問接種については、診療の合間での訪問時間の確保や、先ほどご質問にもございましたように、ワクチンを充てんした注射器の適切な管理等の課題がある中で実施していただいている状況と認識しております。今後も関係団体にご協力をいただきながら、ワクチン接種を希望する市民が取り残されることのないよう、きめ細やかなワクチン接種体制の整備を進めてまいりたいと考えております。

次に、ワクチン接種のキャンセル方法とキャンセル待ち制度についてお答えいたします。議員御指摘のとおり、現在はキャンセルに関する連絡はコールセンター及びウェブで受け付けることとしております。コールセンターにつきましては、当初の166回線から200回線に増設したところでございますが、まだつながりにくい場合も多く、市民の皆様には大変御不便をおかけしているところでございます。コールセンター、ウェブとも、ただいま改善に努めているところでございますが、6月中旬から予約を開始する特設接種会場におきましては、これまでの個別接種及び集団接種会場の予約システムとは切り離しまして、別の予約システムを使用することとなっておりまして、予約のキャンセル及びキャンセル待ちが可能となっている状況でございます。 次に、ワクチン集団接種会場の増設と大規模化についてでございますが、6月中旬から各区役所における集団接種会場の開設をはじめ、区役所以外の施設では、高等看護学院、産業振興会館でも開設し、主に土曜、日曜の接種を実施いたします。 また、大きな規模の接種会場といたしましては、特設接種会場を6月下旬から、市営桜木駐車場、浦和競馬場第一駐車場で開設いたします。これらの会場につきましては、土曜、日曜も含めた開設であり、65歳未満の接種においても活用いただけるものと考えております。 早朝、深夜などの時間帯の接種につきましては、副反応発現時の救急医療体制への負荷等、課題もございますことから、現状を踏まえて検討してまいります。

次に、学校におけるコロナワクチンの集団接種についてでございますが、学校での集団接種については、議員御指摘のとおり、効率性の観点からは有効な手段の一つであると認識しております。しかしながら、予防接種は本人の同意がある場合に限り行われるものですが、学校において一斉に接種を行う場合、接種を希望しない児童生徒の問題が課題となってまいります。現在、小中学校等の学校における集団接種につきましては、文部科学省がその必要性に関し、近く有識者から意見を聴取する考えとの報道もなされておりますので、本市といたしましては、この国の動向を注視してまいりたいと考えております。

次に、基礎疾患を有する現役世代のワクチン接種についてでございますが、基礎疾患をお持ちの現役世代の方につきましては、高齢者の次の接種順位となりますが、これまで治療を受けている高齢者に御案内してきましたことと同様に、まずは基礎疾患の治療を受けているかかりつけ医療機関に御相談していただき、医師の判断により接種を受け付けていただくことも考えております。また、かかりつけ医療機関が接種医療機関でない場合など、これにより難い方につきましても、お申出いただくことにより優先接種ができる対応の準備を進めているところでございます。

○神坂達成議員 1点、再質問させてください。
③番の集団接種会場の増設と大規模化についてということで、当然、桜木町につくりました、浦和競馬場につくりました、こういったことは分かっているんです。だけれども、絶対数からいって、土日になかなか仕事を休める人ばかりではないので、集中してしまうから、さらに増設をしたらどうですかという質問しているわけです。足りるんですかということです。

○髙橋篤副市長 神坂議員の再質問にお答えさせていただきます。大規模接種の会場等につきましては、ただいま申し上げましたところでございますが、これから65歳未満の方への接種の関係につきましては、個別接種の会場であります各医療機関のほうにも、接種数の増加ですとか、その増加の中には日にちの関係も含めて、少しでも接種数を増やしていただくように併せてお願いして、これと大規模接種会場とを併せて進めさせていただきたいと考えております。

○神坂達成議員 例えば若い人はあまりかかりつけ医を持っておりません。そういう中で、医療機関は土日休みです。やっていないです。だから、大規模会場に集中してしまって不足するんだろうということを私は言っているのです。接種数を増やすのは、多分平日、医院が開いているときであって、土日はどうするんですかということがまず1点。 それから、もう一つ、文部科学省からは、この集団接種の会場を増やす場合に市立学校の体育館を活用してもいいよという通知が恐らく出ていたであろうと思います。例えば地域において、今区役所でやっていますけれども、区役所だと人数があまり入れない。だけれども、学校の体育館、例えば小学校。全てではないです。ある程度、病院がないとか、進んでいないとか、そういったところの学校でやることによって、土日だけやることによって、若い人たちも行きやすくなるし、地域にさらに接種の加速をさせていけるんではないか、こういうことも私は思うんですけれども、こういったことも御検討されたのか、お聞かせいただきたいと思います。

○髙橋篤副市長 神坂議員の再々質問にお答えさせていただきます。
大規模接種会場につきましては、先ほど御答弁させていただいたところでスタートさせていただきますが、その接種の状況によっては、また数の関係ですとか、そちらもただいま検討させていただいているところでございます。
失礼しました。答弁抜けました。学校等も含めまして検討させていただいているところでございます。