会議:平成30年9月定例会 / 開催日:2018-10-19 / 役職:議員(本会議) / 出典:さいたま市議会 会議録検索システム
決算概況と認定討論の趣旨
◆神坂達成議員 公明党さいたま市議会議員団の神坂でございます。会派を代表して、議案第125号、第126号、第128号について、認定の立場から討論させていただきます。
まず、本市の決算概況における一般会計と特別会計を合わせた決算総額では、歳入が8,573億6,253万円、歳出が8,462億3,807万円であり、翌年度へ繰り越すべき財源を引いた実質収支でも63億1,441万円の黒字となっています。また、一般会計では、歳入が5,311億2,451万円、歳出が5,228億649万円で、実質収支においても37億7,590万円の黒字となっています。本市では、景気回復基調に伴う企業収入並びに市民税等の増加が認められるものの、市債においては前年と比較して増加しており、財政の硬直化が危惧されます。不納欠損額では、前年と比べ11%増加しており、適正な債権管理が求められると考えます。
歳出決算では、予算額に対する割合は93.7%となっており、民生費や教育費等の増加が認められます。繰越額については、前年と比較すると大幅な減少が確認でき、所管の御努力を確認することができました。不用額については、前年度に比べ12.3%増加していますが、各局が経費削減に努められた結果と捉え、理解いたします。今後は当初予算に対する精度の高い見積もりに努められますことを申し添えておきます。
次に、認定理由と審査で明らかになった課題等について、所見を順次申し述べます。
総合政策委員会関連
まず、総合政策委員会関連から申し上げます。市長公室では、コールセンターの一本化によって、平成29年度は約6,000万円の経費削減がなされたことが質疑で明らかとなり、評価するものです。さらなる合理化と経費削減に努められますことを期待いたします。
また、市報においては、掲載スペースの課題もあるかと思いますが、現在のURLの表示から可能な限りQRコードへの表示に変更することにより、市民の利便性がより向上されると考えますので、御検討を要望します。
都市戦略本部においては、総合振興計画後期基本計画実施計画、成長加速化戦略、まち・ひと・しごと創生総合戦略等が着実に実施されていることが確認できました。今後、都市経営はその困難の度合いが増すものと推察いたしますが、130万市民のかじ取り役として、市政運営の羅針盤となる持続可能な計画に期待するものです。
総務局分野では、予期せぬ地震や風水害を初めとする社会的なリスクに備える取り組みについて確認することができました。引き続き大規模災害に備え、女性の視点、災害弱者への配慮などを十分に取り入れられますことを要望しておきます。
財政局分野では、予算要求状況等をまとめ予算編成過程を公表したことにより、積極的な行政情報の見える化が図られたと捉え、評価いたします。なお、建設工事などの公共工事の発注については、夏の酷暑対策も考慮した上で、工事の平準化を図るなど配慮が求められると考えます。さらに、債権回収に当たっては、市民の声を十分に傾聴した上で、丁寧な対応を心がけていただきたいことを申し添えておきます。
経済局分野では、東日本の玄関口として、広域連携やにぎわいの創出、地域資源を活用した世界盆栽大会の開催など、本市の魅力発信やにぎわいの創出に向けた御努力を評価するものです。なお、民間就職サイトを活用した市内企業と若者のマッチングについては、社会的な情勢の変化に対応した改善に努めていただきたいことを要望しておきます。
文教委員会関連
続いて、文教委員会関連では、就学援助制度における新入学用品費の前倒し支給やさいたま市子ども家庭総合センターの管理運営等が含まれており、社会的な課題となっている子供の貧困対策や不登校児童などに対する施策に対し、さらなる期待を寄せるものです。なお、子供の命を守る防災対策については、いま一度専門的な知見を交え、検証すべきと考えます。
スポーツ文化局では、健康で活力あるスポーツのまちさいたまの実現に向け、各種取り組みが着実に実施されますとともに、文化振興を目的とした施策について確認することができました。しかしながら、さいたま国際マラソンにおける自治体負担金については、総事業費の約40%を占めており、他都市と比較しても突出して高額であることから、その負担軽減について改善への取り組みを期待するものです。
市民生活委員会関連
次に、市民生活委員会関連を申し上げます。市民局においては、誰もが安心して安全に生活できることが最も重要です。その意味からも、増大する高齢者を狙った犯罪被害防止のため、自動通話録音装置の無料貸し出し事業等について評価するとともに、事業が継続され、高齢者が詐欺被害から守られることを期待いたします。また、高齢化が急速に進む我が国にあって、高齢者における配偶者へのDVは深刻な問題であると考えます。その中にあって支援の網の目から漏れる人がいないよう、さらなる相談体制の強化を要望いたします。
環境局では、さいたま市地球温暖化対策実行計画に基づく施策が着実に実施されていること、再生可能エネルギー等の導入促進等についても確認することができました。また、オリンピック・パラリンピックを踏まえた会場周辺の環境整備について、路上喫煙禁止区域、環境美化重点区域の拡充の方向性が示されたことについて評価いたします。
消防局分野では、大規模災害の発生に備える消防体制の充実強化や救急需要の増加に対応するため、各種施策について高く評価するもです。今後、複雑多様化する災害への備え、かつ高齢化の進展に伴い、その役割はさらに重要度を増すものと思われます。引き続き市民生活の安全確保のため、さらなる取り組みに期待を申し上げるものです。
保健福祉委員会関連
次に、保健福祉委員会関連を申し上げます。我が国では、少子高齢化社会が叫ばれる中、人口減少が続いています。老いる、縮小する社会にあって、どのように市民福祉を充実、向上していくかは深刻な問題であると捉えています。これらに対し、私ども公明党さいたま市議会議員団は、健康長寿社会の実現に向け健康マイレージの年齢制限を撤廃し、市民の誰もが参加できる窓口の拡大や高齢者の暮らしを守るための新たな移動支援の確保を求めてきた点についても、施策への反映を確認でき、評価するものです。また、安心して子供を産み育てることができる環境整備として、妊娠・出産包括支援センターの拡充、産後ケア支援、タンデムマスを導入した新生児マススクリーニング検査などにおいても着実な成果としてあらわれており、所管の御努力に感謝申し上げるものです。
しかしながら、本格的な超高齢社会を見据えたとき、本市における地域包括ケアシステムのあるべき姿やそのグランドデザインが、いま一つ見えてこないのも事実と言わざるを得ません。今後にあっては、本市の地域包括ケアシステムの全体像をイメージできるようなグランドデザインを、誰がどのように描くのかを明確にする必要があることを申し添えておきます。
子ども未来局では、女性の社会進出がより一層進む中、保育に対するニーズは依然として高く、待機児童の解消を図るための取り組みが求められています。これらのニーズを踏まえ、待機児童解消に向けた積極的な取り組みを確認することができました。しかしながら、定員を上回る希望者がいる中で、待機児童が解消されていない現状を憂慮するとともに、加速度的な環境整備を強く希望するものです。
まちづくり委員会関連
続いて、まちづくり委員会関連を申し上げます。都市局では、本市の立地特性を生かした東日本の対流拠点としてのまちづくりが進められており、あわせて災害に強い都市環境の整備が効果的に検討、推進されていることを評価いたします。しかしながら、まちづくりは駅前開発に限ったものではありません。組合施行など地域に密着した事業の進捗管理にも目を配り、一刻も早い完成ができるよう要望するものです。
建設局では、防災減災の観点から、災害時に強い道路ネットワークを確保するための橋梁耐震補強工事等が着実に推進されていること。また、スマイルロード・暮らしの道路整備事業等安心安全で快適な道路整備が進められていることなどについて確認しました。今後においては、相談から事業完了までのさらなる期間短縮を目指していただきたいと思います。
水道会計・下水道会計と結び
次に、議案第126号、水道会計について。将来の方向性と施策推進を行うため、中期経営計画を策定し、事業の進捗管理を進めていますが、予定どおり進められていることが確認できました。さらなる経営の効率化を目指し、質の高いサービス提供に努められますことを期待いたします。
続いて、議案第128号、下水道会計について申し上げます。近年、多発する集中豪雨などによる浸水被害の軽減は、市民の暮らしを守る重要な施策と言えます。会派からの質疑では、管渠整備事業による浸水被害の軽減を図るための取り組みを確認することができました。しかしながら、浸水の被害軽減を考えたとき、河川改修のみに依存すれば、長い期間を要してしまいます。そこで、駐留施設の拡充や遊水機能の確保へ積極的に取り組み、浸水被害の軽減に努めていただきたいことを要望するものです。
以上、公明党さいたま市議会議員団を代表して、議案第125号、第126号、第128号についての討論といたします。(拍手起こる)

