会議:平成26年2月保健福祉委員会 / 開催日:2014-02-25 / 役職:委員(保健福祉委員会) / 出典:さいたま市議会 会議録検索システム

自殺対策推進事業の実施計画とゲートキーパー

◆神坂達成委員 それでは、よろしくお願いいたします。

私は、47ページ、自殺対策推進事業についてお伺いをしたいというふうに思います。

今精神疾患、いわゆる鬱とか含めますけれども、平成20年の統計では既に323万人がこの疾患を抱えていると。ここ近年、10年では100万人を突破する増加がふえているというふうに言われております。こちらの対策においては、欧米諸国と比べると既に10数年おくれているというふうに言われております。その中で、今回ゲートキーパー、また自殺者の死亡者数を減らしていくということでの目標値が掲げられております。

ゲートキーパーとは、本当に大切な仕事であるというふうに考えております。厚生労働省の資料も見させていただきました。その中では、鬱病というものの予防とか対策ということで、5本の柱を立てております。柱の1つ目としては普及啓発、これの重点実施をすると。柱の2つ目がゲートキーパーの機能の充実、あと地域連携体制等の構築と。そして柱の3本目としては、職場におけるメンタルヘルス対策、職場の復帰等の支援、こういったことも言っております。そして柱の4つ目、これがアウトリーチでございます。一人ひとりの身近な生活の場に支援を届けると。そして5点目が精神保健医療改革の推進ということで、認知行動療法等、今治療を受けた方の9割の方が何らかの改善を見ているということで、厚生労働省でも認知行動療法の普及ということを訴えておりますけれども、今回この中にはゲートキーパーということでしか書いておりませんけれども、この認知行動療法であるとか、アウトリーチであるとか、また普及啓発、それから職場におけるメンタルヘルス等が記載されていないということが非常にちょっと欠落しているのかなというふうに考えております。

1回で聞かなければいけないということなので続けていろいろと聞きますけれども、その中でもさいたま市の自殺対策推進計画も拝見させていただきました。それからヘルスプラン21も見させていただきました。それからさいたま希望(ゆめ)のまちプランも見させていただきましたけれども、まず1点目、これもそうですけれども、自損行為もさいたま市では毎年550名を超える方々がいらっしゃる。これは平成19年では564名というふうになっておりましたけれども、この自損行為を繰り返す人たちは何回も繰り返す。いわゆる自殺未遂を1回した人は何回も繰り返す、こういった人たちへのまず支援が薄いのではないかということでございます。

それから、さいたま市においては、毎年200名以上の自殺者が出ておりますけれども、こういった現状がある中でゲートキーパー、これ先ほど大切だというふうに言いましたけれども、この目に見えるただゲートキーパーをつくればいいのだということでは、少ないのではないかと。先ほど厚生労働省のお話もしましたけれども、こういったことを実施計画の中に盛り込んでいないということが一番問題であるというふうに思いますけれども、御見解をお聞かせいただきたいというふうに思います。

◆神坂達成委員 ゲートキーパーしか記載されていないけれども。

◆神坂達成委員 実施計画に何で入れていないのだということですね。

こころの健康センター所長・保健部長の答弁

◎こころの健康センター所長 自殺予防に関しましては、平成21年度に策定されましたさいたま市自殺対策推進計画に基づき、自殺未遂者や自殺の危機にある自殺念慮者を早期に医療機関につなげ、その後のアフターケアも含めた自殺対策医療連携事業を行っております。

その中に、先ほど御指摘ございました自損行為の患者さんもいらっしゃいまして、その方たちの医療につなげる事業あるいはその方たちがその行為の後、私どもこころの健康センターでアウトリーチを行っている事業でございます。

また、自殺リスクとなる社会から孤立し、悩み等を発している人のサインに気づき、見守り、適切な支援機関につなぐ人材の養成を目的として、ゲートキーパーの養成研修を行っております。こちらは、東京三鷹市にありますルーテル学院大学自殺危機初期介入スキル研究会の作成した、

〔何事か言う人あり〕

◎こころの健康センター所長 失礼いたしました。

それから、子どもたちの自殺リスクにある方のところでも、そのような事業を行っております。

◎こころの健康センター所長 今回、こちらに盛り込んでございませんでしたけれども、しっかりやっていきたいというふうに思ってございます。

〔何事か言う人あり〕

◎保健部長 今、神坂委員御指摘の指標の部分では、ゲートキーパーの数とかが記載にはなっておるのですけれども、左側の事業名ですとか事業概要、所管課の部分に記載がございまして、正しい知識の普及啓発あるいは自殺サインに気づき、適切な対応を図るゲートキーパーの養成でございますが、さらに自殺未遂者や家族等への適切な支援による再度の自殺の防止などを取り組みますとしており、この中に含まれているというふうに考えております。

医療体制・職場のメンタルヘルス・認知行動療法

◆神坂達成委員 聞きますけれども、医療体制とか、現実問題どういうふうに進めていくとか、さいたま市、例えば市立病院では精神科の受診を新規受け付けていなかったりとか、それからあと職場におけるメンタルヘルス、こうした厚生労働省が柱として打ち出しているものに対する市の施策というのが今答弁漏れていると思いますので。

◎こころの健康センター所長 来年度、特に職域との連携ということが大事だということで、講演会などを行って連携を深めていくということで産業保健センターと協力していきたいということを盛り込んでございます。

◆神坂達成委員 市立病院の精神科とこういう医療体制の充実とか、例えば厚生労働省では認知行動療法、こういったことをどんどん推進していきなさいということで、まず医療は言っておりますけれども、今まで平成22年、それから平成24年だったか、公明党としても認知行動療法をしっかりとしていくべきであるということで答弁をしておりました。さいたま市の答弁では、国の動向を見ながら、ということでの答弁がございましたけれども、国ではしっかりとしたこういった厚生労働省でも認知行動療法をしていきなさいと。これちょっと個別になってしまうのであれですけれども、こういった指針が既に出ているわけです。そういう中で、さいたま市でも自殺者が非常に多い、また自損行為を繰り返す人が大変に多い、こういった人の命を守る政策として、実施計画に漏れているのではないですかということが一つ、漏れていると思いますけれども。

ゲートキーパーの募集・役割・期待する効果

◆神坂達成委員 また先ほどと同じで、自殺対策について、ここでゲートキーパーを育成していきますということで、メーン事業として記載をさせていただいておりますけれども、まず一つ、これの募集の仕方はどういう形で募集をされているのかお聞かせいただきたい。

実際に、このゲートキーパーは、どういう方がなられているのでしょうか、これもお聞きをしたいと思います。

そして私自身は、そのゲートキーパーというものについての役割というものは認識しているつもりなのですけれども、市が考えるゲートキーパーと、私が考えるゲートキーパーはちょっと違うのかということで、あえてお伺いをしたいと思います。

また4点目としては、ゲートキーパーに期待する効果ですね。今、教育委員会等でも学校の先生に全員、ゲートキーパーの資格を取らせようということで、中学校等でも進めていらっしゃいますけれども、その地域で保健福祉で考えるゲートキーパー、この効果と期待ということもお聞かせいただければと思います。

◎こころの健康センター所長 ゲートキーパーに関しましては、今、毎年50名という目標のところを80名ぐらいの人数で毎年研修を行っております。呼びかけに関しましては、私どもの市の職員をまず中心に行ってございますけれども、それ以外に、特に高齢の在宅介護支援センターやケアマネジャーの方たちからの要請もございまして、平成22年度からケアマネジャーの方たちに関しましては、計3回行っておりまして、70人ぐらいの養成を行ってございます。

また、効果に関しましては、学校の先生方がかなりゲートキーパーになっていらっしゃいますので、この学校からの自殺の心配のある子どもさんがいらっしゃるということで、私どもにも御連絡がございまして、一緒に医療機関の受診や親への面接等で支援を行ってございます。

◎こころの健康センター所長 特に資格はございません。

◎こころの健康センター所長 はい、ゲートキーパー研修を受けた方がゲートキーパーということで、私どもこのルーテル学院大学のやり方をとっておりまして、こちらでは修了証というものを交付してございます。

自殺者の多い世代への対策

◆神坂達成委員 ありがとうございます。

学校の先生だとか、ケアマネさんとか、そういった方々が中心になるということがよくわかりました。

そこの中で、さいたま市の自殺対策推進計画を拝見させていただきますと、自殺者が最も多いのは、40代、50代、60代ということで、学校の先生が多くこれは若年の対策にはなると思います。ケアマネさんとかだと、いわゆる70代後半、ここはいわゆる自殺者が少ない年代であると。そうすると、真ん中の一番最も自殺者が多い部分が抜けていませんかということなのですね。今のこれから毎年50人とか80人とかふやしていきますけれども、今の状況でずっとふやしていっても、そこが真ん中がすっぽり抜けたままになってしまうのではないでしょうかと。自殺対策の総数というのは、先ほどずっと最初の質問で言いましたけれども、また鬱病対策であるとか、ここが減らないのではないかということでございますけれども、ちょっとお聞かせください。

◎こころの健康センター所長 御指摘のとおり、中高年の特に男性が自殺者では割合も高いですし、それから、その方たちがなかなか助けを求めないということが従来言われております。そこでは先ほども議論の中にございましたが、産業との結びつきというのが非常に大事だと。昼間は働いていらっしゃって、住民ではさいたま市で、ほかのところで働いていらっしゃる方が多いので、その方たちとどういうふうに、産業保健と連絡、連携していくかということを大きな課題として考えております。来年度、その産業保健の研修、講演に力を入れていきたいというふうには思ってございます。

◆神坂達成委員 そうすると、その世代の方々には、なかなか支援の手が差し伸べられないのではないかと。自分で講習を受けようとかしない限り難しいのかなというふうに思っているのですけれども、これから実施計画でどんどん進めていきますけれども、この抜け落ちたというか、欠落した世代に対する配慮、本当に普及啓発だけでフォローしていけるのだろうかということが一番心配になっているのですけれども、そこはまだ実施計画の中には明確にはない、実施計画というよりは、市の計画としても明確な打つ手がないという考え方なのでしょうか。

◎こころの健康センター所長 今後、充実させていきたいというふうに考えております。

◆神坂達成委員 よろしくお願いします。