会議:令和4年6月まちづくり委員会 / 開催日:2022-06-13 / 役職:委員(まちづくり委員会) / 出典:さいたま市議会 会議録検索システム

民間路線バスのサブスクリプション導入

◆神坂達成委員 よろしくお願いします。

過日、令和4年度の交通政策白書が閣議決定されたというニュースを見て、私も概要版を拝見させていただきました。その中では、コロナ禍における公共交通が依然として厳しい状況であることが浮き彫りになっておりました。また、その中には今後リモートワークであるとか、超高齢化社会を迎えて、乗客数が戻らないのではないかと、こんなことが危惧として書かれておりました。それらを踏まえて、さいたま市の公共交通をどうしていくのかということについて質問させていただきたいと思います。

よく公共交通というと、人間の血管に例えられることが多いと思いますけれども、鉄道であれば、駅と鉄道は大動脈と。バス路線などは動脈、そしてコミュニティバスであるとか乗合タクシーは毛細血管、こんなふうに例えられるのではないかなと思います。とかく大動脈は、例えば地下鉄7号線の延伸だとか、また毛細血管においてはコミバスはどうするんだとか、様々なことがこれまでも議員からも質問があったと思いますけれども、既存のバス路線もどうしていくのかということについては、あまり議論されていないのが現実ではないかなと思います。

今回は、私もまだまだ勉強不足なんですけれども、このバス路線と毛細血管であるコミュニティバス、乗合タクシーについてちょっとお話を聞かせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。

まず、(1)番として、公共交通政策についての民間バス路線のサブスクリプション、いわゆるサブスクの導入ができないかということでございます。例えば国際興業バスでは、高齢者向け、65歳以上の方に半年間で乗り放題2万2,000円というサービスを提供しております。また一方で、東武バスでは65歳以上の方に半年間で2万5,000円で、70歳以上だと2万1,000円というサブスクサービスを行っています。ただし、西武バスとかほかのバス路線では、調べたところやっていないんですね。この国際興業バス、また東武バス、西武バス、市内にある様々な路線バスで、いわゆる相互乗り入れするようなサブスクのサービスをさいたま市が提案をして進められないか。これによってかなり乗る人が増えるんじゃないかなと個人的には思っているんです。

富山大学とかで今、様々バスのサブスクということが研究されておりまして、かなりこのサブスクでは乗客も増えるしということがデータとして分かってきています。また、国においてもこのサブスクを進めるんだということもありましたし、過日の一般質問の中でも、市長は今後、サブスクも含めて検討していく、こういった御意見もあったと思います。

このサブスクを進める中では、地域公共交通の維持というものに大きく貢献していく、また、高齢者の移動支援につながっていくということを思います。また、脱炭素の社会にも波及していくでしょうし、経済活性にもつながっていく。これらを含めて、さいたま市にはいわゆる市営バスがございませんけれども、悪い言い方をすると、人のふんどしで相撲を取れないかということでございます。これについて御見解があればお聞かせいただきたいと思います。

◎都市計画部長 神坂達成委員の御質問の1、地域公共交通政策について、(1)民間路線バスのサブスクリプションの導入についてお答えいたします。

運賃のサブスクリプション方式につきましては、利用者の利便性を高め、公共交通の利用促進を図る観点から、有効な施策の一つであるとして認識しております。現在、コミュニティバス運行事業者とバス利用促進のための勉強会を定期的に行っており、その中で共通定期券の可能性についても研究しているところです。

市内のバスの乗り放題、いわゆるサブスクの共通化につきましては、各社の考え方に基づき対象年齢や販売金額を設定していることから、すぐに共通化を実現するのは難しい状況でございます。引き続きバス利用者と利便性向上のための取組について事業者や庁内関係部局と連携して検討を進めていきたいと思っています。

乗合タクシーの現状と収支率

◆神坂達成委員 ありがとうございます。

なかなか相手は民間事業者なので、やりましょうよ、ああそうですかというふうに、そんなに簡単にはいかないというのは私も思っておりますけれども、ぜひとも今後、働きかけであるとか、進めていただきたいと思います。

それでは、次に移ります。

さいたま市の乗合タクシーの現状についてお伺いさせていただきたいと思います。

さいたま市の乗合タクシーをコミュニティバスのホームページで拝見させていただきましたけれども、収支については詳しく載っていないんですね。過日御報告のありましたさいたま市の公共交通計画の素案では、令和2年度が現状値で26%ということは記載されていたので、大体こんなものなのかなと思うんですけれども、現状のこの乗合タクシー、なかなかもうからないよとか、路線比率が少ないよというのは聞いているんですけれども、実際どれぐらいの数値なのか教えていただきたいと思います。

◎都市計画部長 神坂達成委員の御質問の1、地域公共交通政策について、(2)さいたま市の乗合タクシーの現状についてお答えいたします。

乗合タクシーの全体的な利用状況といたしましては、令和元年度までは各路線とも利用者は増加傾向にございましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、令和2年度以降は各路線とも利用者数が大幅に減少しております。さらに近年では、燃料価格の高騰を受け、運行経費も増加傾向にあるため収支率が低下しており、令和3年度についても同様の傾向であると、事業者からは聞いております。

運行の収支の状況でございますが……

〔何事か言う人あり〕

◎都市計画部長 1路線ごとでよろしいですか。令和2年度は、岩槻区和土地区の収支率につきましては29.2%、西区指扇地区の収支率につきましては18.1%、見沼区大砂土東地区の収支率が36.5%、見沼区片柳西地区の収支率が13.5%、岩槻区並木・加倉地区の収支率が33.7%でございます。

堺市おでかけ応援タクシー

◆神坂達成委員 コミバスとか乗合タクシーは4割が基準だという状況の中で、国土交通省が交通白書で発表されていたとおり、大変厳しい状況なのかなと思います。

そこで(3)として、堺市のおでかけ応援タクシーについてお伺いしたいと思います。

過日、私、堺市に行ってきました。この堺市ではおでかけ応援制度というのを導入しておりまして、さいたま市でも非常に効率がいいなと思ったんですね。何が効率がいいかというと、堺市では新たにバス、ハイエースとかを入れたりするんじゃなくて、民間タクシーをそのまま活用しているんですね。普通のタクシーにそのまま磁石で貼って、時間が決まっていて定時定点なんだけれども、乗る人は最低2時間前までに予約すると、そこにシールを貼ったタクシーが来て、お客さんがいれば乗って、コースを回っていくと。いなければ運行しないと。大変に効率がいいんじゃないかなと。これによって地域負担の軽減であるとか、行政の負担軽減になるんじゃないかなと思ったんですね。従来と変わらないサービスを提供できて経費削減ができる。また、地域の負担も軽減になるんじゃないかなと思ったんですけれども、御見解があればお聞かせいただきたいと思います。

◎都市計画部長 神坂達成委員の御質問の1、地域公共交通政策について、(3)堺市おでかけ応援タクシーについてお答えいたします。

堺市では、高齢化の進展により、御自分で車を運転できない人などが増え、日常生活を支える移動手段の確保が必要となっているため、鉄道駅やバス停から離れた地域と鉄道駅や公共施設を結ぶ乗合タクシーを運行しています。堺市の運行システムは、路線バスと同様にルートや停留所が設定されているものの、利用者から予約があった場合に運行する、いわゆるオンデマンド型が採用されています。

本市の取組といたしましては、交通空白地区等の効率的な解消や自家用車に頼らずとも快適、便利に過ごせる地域交通環境づくりにAIデマンド交通の導入が有効な手段であることを期待し、AIデマンド交通の実証実験を実施しております。AIデマンド交通の実証実験は、岩槻区柏崎・美幸町地区と美園地区の両地区で行っておりますが、コロナ禍の影響により、公共交通全体の利用が低迷しているため、検証や分析を行うのに十分なデータを取得できていないため、引き続き実証実験を行っていくこととしております。

実証実験の中で、ニーズに合った停留所の設置や料金設定の在り方など検討し、有効性や事業採算性を確認した上で、AIデマンド交通の本格導入を目指して検討を進めてまいります。

堺市おでかけ応援バス(高齢者100円)

◆神坂達成委員 ありがとうございます。

公明党としてもAIのデマンドバス、デマンドタクシーというのは、もう当初からずっと提案してきたものでございます。ただ、今実証実験がないという中で、もしかしたら民間事業者にやってもらうほうが効率はいいのかもしれない。これはこの先の検討になるのかなと思いますけれども、とにかく効率のいい運営を進めていただきたいと思います。

それでは、次に移ります。

もう一つ、堺市でおでかけ応援バスというのをやっております。これについてもお伺いしたいと思います。

さいたま市緑区には、今、新たに転入者が大変に多くいらっしゃいます。中でも東京都とか神奈川県方面から越されてきた方などからよく言われるのは、高齢になるとみんな100円でバスに乗れるんですよと。さいたま市は何で乗れないんですかという御質問をいただくことがあります。その中で、東京都には都バスがあったりとか、横浜市では地下鉄を持っていたりとか、自分のところで自前でバスを持っているから100円でできるんですよと。さいたま市は民間に委託している関係上、なかなか100円じゃできませんよといつも回答していたんですけれども、全国の政令市を調べてみたんですね。そうしたら、同じく市営バスを持っていないけれども、この堺市においては高齢者が100円で乗れるおでかけ応援制度というのをやっておりました。なかなかいい制度じゃないかなと私は思ったんですね。ICカードでタッチして、現金で100円払うんですけれども、非常にいい取組だなということで、これから私、様々な研究をして、また9月定例会等でこのおでかけ応援バスについては取り上げさせていただきたいと思いますけれども、市営バスや市営地下鉄がないこのさいたま市においても、もしかしたら流用できるというか、導入できるんじゃないかなと考えました。

このバスを活用する社会っていうのは、先ほども述べましたように非常に効果があると思います。高齢者への支援、それから、これから乗る人が減る中で地域公共交通網を維持していくということもそうですし、環境にも優しい。また、高齢者が出かけることによる経済効果も大変、堺市では検証を、勉強させていただきましたけれども、非常にいい効果が出ておりました。

これらを含めて、その可能性についてお伺いさせていただければと思います。

◎都市計画部長 神坂達成委員の御質問の1、地域公共交通政策について、(4)堺市おでかけ応援バスについてお答えいたします。

堺市のおでかけ応援バスは、人口減少や高齢化が進展し、それに伴い公共交通利用者が減少する中、高齢者の社会参加や公共交通の利用促進を目的に高齢者のバス運賃の負担を軽減する制度でございます。満65歳以上の堺市民の方がおでかけ応援カードを使うことにより、市内のバス路線を1乗車100円で利用でき、正規運賃と100円との差額を市とバス事業者が負担するものと聞いております。

堺市の事例のような高齢者に特化した施策の実現には、高齢者移動支援担当部署の連携が不可欠と考えておりますので、高齢者により路線バス等の地域公共交通を利用していただけるよう、関係部署と定期的に勉強会を開催し、双方が抱える課題等について意見交換を行いながら取組を進めてまいりたいと考えております。

交通政策の組織体制

◆神坂達成委員 ありがとうございます。

今、組織体制について若干触れられたと思いますけれども、堺市では、やはり交通政策部になっていました。さいたま市は交通政策課でございます。ちょっと課だと体制的にも苦しいのかなと思います。これを交通政策部に引き上げていく、もしくは、先ほども言ったように交通政策の都市局、それから高齢者の保健福祉局、経済局、環境局、4局にまたがるこの局に横串を刺していくという意味では、市長直轄組織とか、こういうふうにしていくことが必要なんじゃないかなと思います。なかなか答えづらいかなとは思いますけれども、これについて何かあればお聞かせください。

◎都市計画部長 ただいまの御質問にお答えいたします。

組織体制の拡充につきましては、移動支援の施策に関わる部局は多岐にわたっており、現在も関係する部局間で調整を図りながら各事業を推進しているところでございます。今後も必要に応じまして、部局を横断した推進体制につきましても連携しながら研究してく必要があると思っております。

市道L-717号線の自転車通行帯の整備

◆神坂達成委員 それでは、よろしくお願いします。

今回は、市道L-717号線、宮本から中野田、代山へ抜ける市道です。見沼代用水西縁から県道さいたま鳩ヶ谷線までの道でございます。ここはこれまでも議会で聞いてまいりました。浦和学院に通う子供たち、それから浦和東高校に通う子供たち、大宮東高校に通う子供たち、朝晩大変に多くの自転車、また散策をしている方、散歩をしている方などが通る道でございます。ここでいつも言われるのが、今、自歩道が片側にしかないと。自転車も自歩道内を逆走して走っていると、こういった状況が大変に危ないということで議会で取り上げてまいりましたけれども、自転車の通行帯、矢羽根を整備しますよと言っていたんですけれども、実際には整備が進んでいない状況であると認識しております。今、状況はどうなっているのかお聞かせいただきたいと思います。

◎土木部長 神坂達成委員の御質問の2、市道L-717号線について、(1)自転車通行帯の整備についてお答えいたします。

市道L-717号線につきましては、片側歩道を含んだ道路幅員約10メートルの路線で、高校生の通学など自転車利用者が多い道路でございます。自転車通行環境の整備につきましては、令和元年9月に交通管理者と協議を実施いたしましたが、自動車の交通量が多いことや車道幅員が交通管理者の示す基準に一部満たないことから、協議が調わない状況でございました。この路線のほかにも交通管理者と協議が調わない路線があったことから、令和2年度より関係部局と連携し、学識経験者や交通管理者などのメンバーから構成する効果検証会議を開催しているところでございます。この効果検証会議の中では、ほかの路線も含めて整備効果の検証を前提とした試験施工を実施しており、令和3年度は3路線について整備を行ったところでございます。

この市道L-717号線につきましても、試験施工路線の一つとして、今年度中の整備に向けて交通管理者と協議を進めている状況であり、整備の実施に向けて取り組んでまいります。

見沼田圃のウオーキング環境と横断歩道

◆神坂達成委員 分かりました。試験施工で進めていくということでございますので、了解でございます。ぜひとも、子供たちが危険にさらされないような通行環境として、しっかりと進めていただきたいと思います。

それともう一点、(2)ですけれども、この市道L-717号線には、見沼代用水西縁が2か所横断しております。春先とか、今、見沼代用水西縁を散策する人たちが非常に多いです。また、ツーデーマーチとか様々な、時には100人、50人の方々がここ見沼田圃を散策しているわけですけれども、ここは西側に1か所も横断歩道がないんですね。東のほうは横断歩道があるけれども、西側がないと。そこで、非常に車の通行も多い中で、この見沼田圃を散策している方々が渡れないでずっとたまっていると。車は止まってくれないと。近隣の方々から、何とか改善したほうがいいんじゃないですかというようなお声もいただいています。

さいたま市は、日本一の桜回廊という形で政策を進めていますけれども、こういったところにも目配せをして、来ていただく、おもてなしの一環として、あくまでもつけるのは警察でしょうけれども、推進したほうがいいんじゃないかなということで御見解を聞かせていただきたいと思います。

◎みどり公園推進部長 (2)見沼田圃におけるウオーキング環境と横断歩道の整備についてお答えいたします。

見沼田圃内の散策路は、ふだんから散歩やランニングのコースとして多くの市民に利用されております。また、桜の時期やイベント開催時期には、市外からも多くの方が訪れます。これまでさいたま市見沼田圃基本計画アクションプランに基づき、見沼田圃の散策路の安全な歩行空間を確保するため、散策環境の向上に取り組んでおりまして、砂利道のアスファルト舗装整備ですとか、桜の時期には通行する車両や歩行者への交通安全の注意喚起は行ってきたところでございます。

今回、委員御指摘の敬助橋付近の状況につきましては、近くに信号機、横断歩道がなく、交通量が多いため、横断しづらい状況であると認識しております。委員御指摘のとおり、一般的に横断歩道は歩行者数や交通量、道路形態などを総合的に判断して公安委員会が設置するものというふうに伺っております。ただ、今後、散策路利用者の安全確保のため、地元自治会あるいは道路管理者、所轄警察と協議を行いまして取り組んでいこうと考えております。