会議:平成28年9月決算特別委員会 / 開催日:2016-10-07 / 役職:委員(決算特別委員会) / 出典:さいたま市議会 会議録検索システム
「小さく産んで大きく育てる」発想について
◆神坂達成委員 それではよろしくお願いします。今までさまざまな議論を聞いている中で私が一つ思うのは、トリエンナーレもそうですし、マラソンもそうですし、クリテリウムでもそうですが、全て私はそれなりに意義があって大変にいい事業だと個人的には思っております。
ただし、その中で、このさいたま市でそれらの事業を小さく産んで大きく育てるという発想があるのかないのかをまず1点目、総論として確認したいと思います。例えば最初、クリテリウムですと1億5,000万円で開催しますということで、さいたま市はそれならいいだろうということで事業を始めました。実際にやってみたら3億円かかって、大赤字になってしまったということがあって、そのときに私も、では1億5,000万円の最初のお金でできないのですかという質問をしたところ、いや、1億5,000万円でも、それはできます。ただ、少し寂しいものになってしまいますという、たしかお話があったかと思いますけれども、私は最初は小さくてもどんどん大きく育てていく、こういったことが大事なのではないかなと思っております。
トリエンナーレについても、それは他都市でやっているから派手なのをやれば格好はいいかもしれませんけれども、さいたま市として小さく育てて、これから時間をかけて2025年問題と言われておりますけれども、将来を見据えて育てていこう、こういった考え方が本来はあってもいいのではないかなと考えております。これはマラソンについてもそうでございます。これらについてまず御意見をいただければと思います。
◎文化振興課長 委員の御指摘はそのとおりかと思います。そういった考え方もあろうかと思います。トリエンナーレにつきましては、準備期間に3年をかけてございます。当初実行委員会の前身となる準備委員会を設けまして、委員の皆様方から意見もいただきながら、ディレクターを選任し、事業企画構想を固めてまいって現在に至っているわけでございます。その過程の中で、今回のいわゆる会場の規模、招聘アーティストの数が決まってまいりまして今に至ってございます。最初から大きくやろうとかいうことが最初にあったわけではございません。検討している中で、さいたま市にふさわしいトリエンナーレとはどういうものかというのを検討していく中で今の形になってきたと私は捉えているところでございます。
◎スポーツイベント課長 クリテリウムとマラソンに関しましてですが、まずマラソンに関しましてはさいたま市のほうでハーフマラソン、さいたまシティマラソンを開催し、そしてその後、市制15周年を節目としてフルマラソン化というようなところで、いろいろな検討会もその間させていただきながら、そしていろいろアンケートもとった中でフルマラソンのニーズもあるといったところで今現在フルマラソンをやっているところですけれども、実際のところ、シティマラソンからフルマラソンに、国際マラソンになったときに、市の負担は増額となっているのは事実でございます。大会の内容自体、市民を巻き込んでより参加していただいてというような視点で国際マラソンも進めているところではありますが、そこの部分ではシティマラソンから、また国際マラソンへの皆さんの参画という中で、大きく育てようとしているところですが、負担金が増額となっている部分は今後課題であると認識してございます。
そして、クリテリウムにおきましては、当初1.5億円でその間いろいろと補正予算だとか流用だとかもさせていただきながら、おおむね3億円という数値でやっているところですけれども、今のところ、私どものほうも極力民間移行ということも見据えながら、協賛金をより多く募るような努力もしつつ、金額的な面ではこれから小さくしていきたいと、大会価値の向上を上げながら、金額的な面では小さくしていきたいと考えております。そして、運営面ではやはり、より多くの市民の参加をいただきながら、そして御理解をいただきながら、大会としては大きく育てていきたいという視点で私どもは、事業の運営そして企画等にも当たっているところでございます。
都市イメージアップと市民感覚とのバランス
◆神坂達成委員 ありがとうございます。
先ほどの御答弁の中で私が非常に残念だなと思ったのは、さいたま市らしい、さいたま市にふさわしいという御答弁がございました。その中で、さいたま市だったらこうでなければいけないのだ、ほかの他都市よりもやはりこれがさいたま市にふさわしいのだという考え方が、皆さんの考え方と市民との考え方にギャップがあるので、少し無駄なのではないのという声が出ているのではないかなと私は考えております。
先ほど来、都市イメージというお話が出ておりましたけれども、都市イメージアップが私は絶対に大事だと思います。例えば、世界でナンバーワンの自動車メーカーが日本にはあります。テレビをつければ毎日テレビコマーシャルが流れている。見ない日はないくらいだと思います。いい自動車をつくっているからそんなコマーシャルはいらないのではないか。だったらそのコマーシャルのお金で内装をさらに充実しろよ、単価下げろよという理論にはなかなか結びついていかないです。
人口減少が進んでいく中で、都市間競争が激化しているのは誰もが感じていることだと思います。その中で大事なのは、私はやはりバランスだと思うのです。そのバランスに見合った取り組みがないからこそ私はだめなのではないかと感じていますけれども、私のこの考え方に対してどのように感じますか、教えてください。
◎文化振興課長 真摯に受けとめさせていただきたいと存じます。
トリエンナーレは、今回初めてのさいたま市の取り組みということで、ある意味手探りの部分もございました。やっと開幕にこぎつけましたけれども、一方で反省点も多々ございます。いわゆる委員がおっしゃられましたギャップの話、小さく産んで大きく育てる等々御意見をいただきました。そこは真摯に受けとめ、今後に生かしてまいりたいと考えております。
◎スポーツイベント課長 2つのスポーツイベントを開催する上で、やはり市民、そしてまた地域の団体の方々の考え方、御意見を重んじながらイベントを開催することは本当に大切なものであって、そしてやはり、我々運営する側とそういう市民の思い、考えという、そのバランスとの中で、そのバランスが均等をとれたような大会運営をやっていかなければいけないのかなと考えております。それが、バランスがとれて喜ばれる大会になって、どなたにでも認めていただける大会運営ができたことが都市イメージのアップにつながるのではと考えておって、そしてそれが都市間競争にも勝てていけるというようなことと考えております。
◆神坂達成委員 古来日本では、近江商人の中に三方よしという考え方があります。売り手よし、買い手よし、そして世間よしという中で本当にバランスというものを大事にしていかなければいけない。このバランスをとる、これが市長であり私は市の執行部の役目であると思います。本当に選ばれる都市として今後、このバランスというものを大事にしながら進めていっていただければと思います。私の質疑は以上です。

